【黒バス】出会いはバニラの香りがいたしまして、チョコ派の私は少し口を尖らせます。Ninth

epilogue ページ22

なんだっけ。






最初の出会いはバニラシェイクの香り。









・









「あ、またバニラシェイクですか？」


「はい。流石バニラシェイク、海外でもなかなかの美味です。」


「……たまにはチョコもどーでしょうか。」









あれから、

ロサンゼルス行きの飛行機に乗り込む直前。


晃兄と亜紀姉から電話がきた。

向こうでも元気にやれよ、とか体に気をつけろ、とか…

あとは絶対帰ってこいってやつ。



それまでにお父さんたちを説得のできるのって思わず思ったりした。

けど









「…ではいただきます。」


「？…あ″、ちょっと…黒子さん！！」









小さく口元に笑みを浮かべて私の手にあったチョコシェイクを一飲み。

すかさずやっぱりバニラ、などと呟く黒子さんを横目に私はため息交じりに笑う。



こっちの生活も意外とスムーズにいっている、

気がします。









・









「…チョコは邪道です。」


「いえ、バニラこそ。」


『…。』









しばし睨みあって

同時に笑う。



そして彼の方から唇を合わせてきた。









「っ…ひ、人前で…！！」


「大丈夫、誰も見てはいませんよ。」









そういって悪戯っ子のように笑う彼はバニラの香りがした。

対してチョコ派の私は、


少し口を尖らせて









「…黒子さんのばか………、嘘。好き。」









・






・







呟いた。









・









To be continued。。。？？

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