第７１曲 ページ30
「そ…。これ、俺が入ってるユニット…因みにこれが俺ね〜」
そう言って資料に添付された宣材写真を指差す
凛月くんの言葉に改めて宣材写真を見ると、確
かにそこにはユニット衣装に身を包んだ凛月く
んが"4人"の人と一緒に写っていた。
『本当だ…それに、ナル子ちゃんもいるね。凛月くんてナル子ちゃんと同じユニットだったんだ…』
「そーそー…。そんで、これがセッちゃんでこれがス〜ちゃん……そして、これが王さま」
『王さま？』
順番に後ろから宣材写真を指差して教えてくれ
る凛月くん。
正直、あだ名のために名前はよく分からないが
最後に出された今までとは違うあだ名に首を傾
げる。
1人だけ、4人とは違い取って付けられたように
端に付け足された人物を指差した凛月くんはど
こかぼんやりとした様子で頷いた。
「そう…王さま…俺達Knightsのリーダー…。今は不在なんだけどね…」
『そうなんだ…』
「王さまは作曲家で、俺達に武器を作ってくれるの…今は王さまも不在だから、使い回しなんだけどね」
『作曲…』
"作曲"の一言に思わず反応するのは弟が作曲を
しているからだろうか…。
何にせよ、凛月くんが"王さま"と呼ぶその人の
曲が気になった。
凛月くんが"武器"と言うくらいなのだから、き
っと凄い曲なのだろう…。
"王さま"の武器の時にだけ、心なしか凛月くん
の声が弾んだ気がした。
『あ…凛月くんが"Knights"…て言っていたのって、ユニットのことだったんだ…』
凛月くんと話していて、以前凛月くんが言って
いた"Knightsだから〜"の意味に気がつく。
「そーだけど…今更気づいた訳？」
『あはは…恥ずかしながら…資料貰うまでTrickStarと紅月とRa*bitsくらいしか知らなくて…』
「遅すぎ」
『うぅっ…！』
今気づいたという反応に、凛月くんが拗ねたよ
うに頬を膨らませる気配がする。
Knights以外の3つのユニットは知っていたとい
う発言に、凛月くんは拗ねたような声で言うと
器用にも後ろからデコピンをした。
「席に着け〜授業始めるぞ〜」
「凛月、もう授業始まるから彩ノ瀬から離れろ」
「えー…俺このまま受け」
「て良いわけないだろ」
そんなこんなのやりとりをしていると、先生が
教室に入りながらまだ席に着いていない生徒に
呼びかける。
先生の登場に衣更くんが、渋る凛月くんを強制
的に席へ座らせると、丁度タイミングが良いの
か…日直の号令を合図に授業は始まった…。
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朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» まだ秘密ですが……恐らく"あの人"です(笑） (2017年10月29日 22時) (
レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとは恐縮です！どちらかというと男主を書くことが多いので女主の話を書くことは慣れないのですが…ドキドキすると言っていただけてとても嬉しいです！更新これからも頑張ります！ (2017年10月29日 22時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 視線の正体って、“あの人”ですよね？(笑) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - とても面白くて、読んでいてドキドキします！これからも更新頑張ってください(^○^) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
オワタ - 朔櫻 実桜さん» 楽しみにしてます 真緒くんへ、ならば小一時間話そうではないか(＾言＾) (2017年2月19日 18時) (レス) id: 8f905062d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔櫻 実桜 | 作成日時：2016年6月29日 1時
