第６８曲 ページ27
『やっと皆でちゃんと集まれるもんね！今日から再びTrickStarは始動するんだね！』
とは言え嬉しいのもまた事実で…。
目の前で笑う明星くんに釣られるようにして、
込み上げてくる嬉しさに、きっと今の私は明星
くんに負けず劣らずに笑っているのだろう…。
明星くんはそれを前に、嬉しそうに私の肩へと
腕を回した。
「あはは！桜雪もワクワクが止まらないって感じだね☆桜雪も１週間俺達のために頑張ってくれたもんね〜♪」
『大したことは出来てないと思うけどな…むしろ、これから皆の力になれるか不安なくらい…』
「そんなことないって！桜雪があんずと一緒にユニット衣装作ったり色々勉強してくれてること知ってるから。それに…」
明星くんの言葉に思わず苦笑を零して不安を口
にしてしまう。
すると明星くんは回していた腕を離すと、正面
に回り込んで私の両肩を掴んだ。
「桜雪が言ってくれたあの時の言葉…桜雪が思っている以上に俺達の…俺の力になってるんだ。桜雪の言葉がどんなに俺達にとって嬉しかったか…」
『明星くん…』
「だから、桜雪は俺達にとって必要な存在で、そこにいてくれるだけで、俺達は頑張れるんだ」
太陽のようにキラキラとした笑顔で励ますよう
に言ってくれた明星くんにじんわりと胸が熱く
なる。
"そこにいてくれるだけで良い"…明星くんの言
葉が…どれほど嬉しいか……明星くんは分かる
だろうか？
『ありがとう…』
「あれ、明星くんに桜雪ちゃん！おはよう！」
「おはよう。…明星、朝から彩ノ瀬に迷惑をかけるな」
「ウッキ〜にホッケ〜！おはよう！…てゆうかひどいなホッケ〜！迷惑なんてかけてないよ」
「明星くん、桜雪ちゃんを朝から困らせるのは…」
「ウッキーまで！」
……だからこそ……受け入れてくれた大切な皆
の…力になりたいんだ…。
「桜雪！桜雪は俺の味方だよね？」
『うん！』
「彩ノ瀬、庇わなくて良いんだぞ？」
「ホッケー！」
心から笑える…この場所で…。
「彩ノ瀬、丁度良いところにいた」
『はい…？』
「佐賀美ちゃん、どったの？」
校門のところから4人一緒に談笑しながら校舎に
入ると、職員室の前に差し掛かったところで中
から扉を開けて佐賀美先生が声をかけた。
一緒に教室に向かっていた明星くん達も、佐賀
美先生の声に足を止めて不思議そうに佐賀美先
生を見つめる。
思わぬ注目を浴びた佐賀美先生は面倒くさそう
に頭を掻いた。
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朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» まだ秘密ですが……恐らく"あの人"です(笑） (2017年10月29日 22時) (
レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとは恐縮です！どちらかというと男主を書くことが多いので女主の話を書くことは慣れないのですが…ドキドキすると言っていただけてとても嬉しいです！更新これからも頑張ります！ (2017年10月29日 22時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 視線の正体って、“あの人”ですよね？(笑) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - とても面白くて、読んでいてドキドキします！これからも更新頑張ってください(^○^) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
オワタ - 朔櫻 実桜さん» 楽しみにしてます 真緒くんへ、ならば小一時間話そうではないか(＾言＾) (2017年2月19日 18時) (レス) id: 8f905062d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔櫻 実桜 | 作成日時：2016年6月29日 1時
