第４曲 ページ6
＿それは、一本の電話だった＿＿。
馴れない授業風景の中、衣更くんの手助けを借
りながらもなんとか午前中の授業を乗りきった
私は、自然と零れるため息を飲み込むと、周り
の喧騒を遠くに、ぐてっとだらしなく机に突っ
伏して午前中の疲れをしみじみとその身に感じ
ていた…。
情けなくも顔を上げることすらままならないな
か、突っ伏していた机にかけておいた鞄が不意
に震える。
『あ…バイブレーション切ってなかった…！』
その弱々しい震えに直ぐにスマホだと気づき慌
てて体を起き上がらせた。
転校初日だというのに切り忘れてるなんて……
授業中に鳴らなかったのがせめてもの救いだ…。
未だに震え続けるスマホにいそいそと鞄の中か
らスマホを取り出す。
しかし、今まで震えていたスマホは、私が手に
すると同時にその震えを止まらせた。
『(電話だったのかな…？)』
電源のボタンを押して確かめてみると、そこに
は予想した通り、《着信あり》のメッセージ。
自慢じゃないけど、滅多にかかってこない私の
スマホに電話をかけてくる人と言えば家族くら
いだ…
＿何かあったのだろうか……
しかも私達の家族間でもメールは使えど電話は
滅多に使わないとくれば、やっぱり内容が気に
なる…
様々な思考を巡らせ《着信あり》をタップすれ
ば、表示された《夏澄》の２文字に、私は電話
の出来る外へと直行した。
とりあえず外に出ようと、衣更くんに見せても
らった学院内の地図を頼りに近くのガーデンス
ペースまで来ると、直ぐに弟へ電話をかける。
電話は、無機質なコール音がしたと同時に夏澄
へと繋がった。
《「っもしもし！！」》
なんだか嬉しそうな…若干慌てたような夏澄の
声が鼓膜を振動する…。
不意打ちにあまりにも大きな夏澄の声に少しス
マホを耳から遠ざけると、なんだか騒がしい向
う側に本題をきりだした。
『ごめんね、さっきは電話にでられなくて…それで、どうしたの？』
「あ、うん！いや、そこまで重要でもないんだけどさぁ」
＿＿……重要じゃない？
ドキドキしてたぶんなんだか拍子抜けする…。
なんだ…といつの間にかためていた息をふっと
ふくと、強ばっていた体の力も自然と抜けた。
…しかしそれは直ぐにまた強ばることになる…。
《「実は…" "」》
『…え？』
その言葉に自分の体が強張り、一気に熱がサー
っと下がるのが分かった…。
『もう１回言って…？』
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朔櫻 実桜(プロフ) - skyさん» ご報告ありがとうございます！こんな重要なミスに気づいていなかったなんて、恥ずかしいかぎりです(><)生徒1人1人の重要な名前を間違えないように気を付けます！ありがとうございました！！ (2016年10月28日 8時) (
レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
sky(プロフ) - あ、凛月の漢字間違ってますよ！ 僕ならまだ直してほしいな~、で終わりますけど、人によってはほんとに怒ってしまったりする人がいるので気をつけてくださいね！ (2016年10月28日 7時) (レス) id: 7c313187b0 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - 美羽さん» この度は、ご指摘、閲覧共にありがとうございました！美羽様の鋭いご指摘に、細かなところまで読んで下さったのだと嬉しく感じます(,,･ω･,,)。まだまだ未熟な私ですが、今後ともよろしくお願いいたします！コメント、ありがとうございました！ (2016年10月18日 23時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - 美羽さん» ご指摘ありがとうございます！改行や間などに関して、私も読み返しては未熟さを痛感しております。まだまだ拙い文章ではありますが、これからもっと読者様の読みやすいものを書いていくことが出来るよう、精進していく所存であります。 (2016年10月18日 23時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 言い方がキツくてすみません。上から目線発言もお見受けされましたら申し訳御座いません。長々と失礼致しました。 (2016年10月18日 20時) (レス) id: 7a1c8a1b9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔櫻 実桜 | 作成日時：2015年11月28日 23時
