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＜莉麻＞
開場とともに波のような人がなだれ込み、僕はしばらく交通整理に当たっていた。
にしてもダメだ。いつも引きこもりである僕はこんなに多い人の波に勝てません。全員が何とか会場に入った途端、僕は気分が悪くてトイレの立てこもり犯となるのだった。
「成瀬ー。大丈夫かー？」
入り口前には、一緒に交通整理をしていた神谷さんが待ってくれている。
『うー、すみません。すぐ出ます…。』
僕がそう唸ると、俺は別にいいんだけどよぉ、という呟きが聞こえる。
「成瀬、我々だのファンなんだろ？あと…2分で始まっちまうぜ、フェス。」
『そ、そうですね……。』
………………。
『そうじゃないっすか！！』
僕は項垂れていた姿勢をガバッと起こした。この後も仕事は何回かあるが、前半は自由の身。この際だからお前もフェス楽しめよ、と小林さんに言われていたのだった。僕とした事がなんたる不覚。
具合悪くしてる暇なんてない。僕はゲームを見るために今日ここにいる！(多分違う)
『お待たせしました！行きましょう！』
僕が勢いよく女子トイレから出ると、神谷さんは
「えぇっ、そっち！？」
とこちらを振り返った。が、僕が笑顔で神谷さんの顔を覗き込むと、不意に顔を赤くし、早よ行くぞ、と歩き出した。
あぁ、いよいよ宴の始まりだ！
ざわつく会場の熱気が、舞台袖のここまで伝わってくるようだ。僕は固唾を呑む。5、4、3、2、1…
バッと暗闇に包まれる会場。光とともに、全ての音を吸い取られたかのように静まる空気。
「今日、ここに集まったすべての人へ。」
ナレーションの低く癖になる声が響き渡る。
「ようこそ、この祭りへ。
短く、熱いこの1日をー、」
ドクン、と心臓が脈打った。
「盛り上げていこおおぉぉぉ！！！」
途端、眩い光と、つんざく歓声に僕は思わず息ができなかった。
「ゲーム実況わくわくフェスティバルver9！！！」
これが、これが夢に見た舞台なんだ。
袖にいても光が溢れる。全てが歓声と、笑顔と、汗やら熱気やらに包まれる。
何もしていなくても、ただここに居るだけで、気持ちの高ぶりが抑えられない。
「スタートオオォォ！！！！」
その時の僕は、どんな顔をしていたのか。
分かるはずもない。鏡も無ければ、その時の記憶も定かではない。
でも僕は断言出来る。
きっと、世界で1番いい顔してた。
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ぽいぽい(プロフ) - 瀬奈さん» ほんとですか！？なんかもう最近口調分かんなくて(特にワイテルズさん)そう言って貰えると凄い嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年7月31日 16時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - よく見たらtn氏だけじゃなく他の人まで口調そのままで草 (2019年7月31日 16時) (レス) id: a0f3363f6f (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - tn氏の口調まじでめっちゃ似てますね。 (2019年7月31日 16時) (レス) id: a0f3363f6f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 伊吹さん» うわぁありがとうございます！なかなか発展しなくて本当にすみません…。頑張ります！ (2019年4月5日 13時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
伊吹 - めちゃんこ好みですわぁ！更新が楽しみです(●´ω`●)頑張ってください！ (2019年4月5日 2時) (レス) id: cf81f76ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年3月3日 22時
