大切な毎日 7

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この後集会があることも分かってて、並んではいたけどやっぱり急に帰りたくなって列から逃げ出した感じか。
体育館着くまで気づかんかった俺も悪いけど…謙杜、朝俺がした話ちゃんと分かってるんかな。


大吾「先生、朝なんて言うたかなぁ？」


謙杜「……かってに、いかへん…ひとりでっ…いなくならへん…」


大吾「…そうや。なんであかん言うたか分かる？」


謙杜「し…っしんぱぃっ…するからっ…」


え、しっかり覚えてるやん。
てっきり、何が悪いのか分からんくてやってるんかと思ってたけど。
……てことは、つまり。


大吾「勝手にいなくなったら先生たち皆心配するの分かってた上で、帰ろうとしたん？」


謙杜が、涙零しながら弱々しくこくっ…て頷いた。
何が悪いんか分からん上でやってもーた行動なら、俺の伝え方が悪かったんやなって西畑の方が反省やけど…ちゃんとこれはあかんことって分かってた上で、謙杜は約束破ったんや。


そんなん、流石の大吾先生もおこですよ？


大吾「あかんことって分かってたのに、先生とのお約束破って悪い子や」


謙杜「っっ……ふぇ……」


謙杜と目ぇ合わせて、厳しい目でジッと見据えた。
まだ1年生の謙杜は、それだけでも号泣しそうやけど。
けど、今回は流石にそのまま許す訳にはいかん。


大吾「お尻ペンペンするから、先生のお膝に来なさい」


謙杜「〜〜っっ！？ぃ、っいやっっ…！」


俺のその言葉で、謙杜は一気に顔青ざめて、
サッてお尻庇った。
この後自分がどんな目に合うんか、分かってる。


大吾「嫌やない。この学校では悪い事をした子はお尻ペンペンや。おうちでもそうやない？」


謙杜「ぃゃっ…おしりっ…おしりぺん、いややぁっ…」


この様子やと、おうちでもされてるっぽいな？
お尻ペンペンがなんなのか分かってるみたいやし。
いつも流星にされてるお仕置き思い出して、謙杜はグズグズ泣いて首を横に振ってた。


大吾「謙杜。おうちではどうか知らんけど、そんなイヤイヤ態度大吾先生は許しませんっ。集会終わって皆帰ってきても、謙杜がお膝来れるまで先生許さへんよ？」


謙杜「〜〜っっ…！？」


それはつまり、クラスメイトみんなの前でお尻ペンペンされる可能性があるってことで、勘のいい謙杜は顔真っ青にして俯いてる。

1年生に対して厳しすぎ…？
けど、日頃から既に経験済みみたいやし、いくら1年生でも約束を破るような子は甘やかさへん。

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