大切な毎日 7

… ページ46

大吾「駿？どうしたん？」


流星「っっっ！？！」


駿佑「ふぇ、っぅぇ………っぱぱぁぁっ」


おれの嫌な予感は的中して、駿の泣き声を聞いたパパがリビングからこっちに来た。
駿がすぐパパに抱きついて、服にグリグリ顔押し付けて泣きついてる。


駿佑「りゅうせえくんが…っりゅうせえくんがぁぁ…ふえぇぇん」


大吾「流星？何があったん？」


流星「……っっな、なんにもない、なんにもないっ…！」


駿佑「っっ…ぁ、で、でも、しゅんが、わるいねん…っ、ぐすっ…あの、しゅんが、ぱぱに、言ってもーた、からっ…」


駿はこんな時になってもおれのこと庇ってくれようとしとるけど、パパはグッて眉毛寄せておれと駿のこと交互に見てる。
あかん、この状況は絶対まずい…！！


大吾「お兄ちゃんになんかされたん？」


駿佑「ぅぁ、っで、でも、っ…」


大吾「駿。パパの質問に答えて？なんで駿は泣いてんの？」


駿佑「〜〜っ……ぁ、あたま、っ…たたかれたぁ…」


パパの圧に負けた駿が、ごにょごにょ小さい声で呟いた。
パパがその後も詳しく話聞いて、怪我ないか確認しながら「痛かったなぁ」て頭撫でて。

やばい、はよこの場から逃げ出す方法考えんと…！
やって、この後タダで済むわけないもん…！！


大吾「流星」


パパのいつもよりひっくい声で、おれの体がつま先から頭の先までゾクゾク震えた。
パパの顔、見れない。絶対怖い顔してる…！


大吾「駿のこと叩いたん、ほんま？」


流星「〜〜っや、っゃってぇ、っ…！しゅんが…しゅんが、パパに、とまとのこと、言うから…！」


大吾「流星がさっきパパにお尻ペンペンされて叱られたんは、駿のせいなん？駿が悪いから、流星は叱られたん？」


流星「……っっ……！」


大吾「ちゃうやんな。元はと言えば、トマト捨てた流星が全部悪いんやろ。それを弟のせいにして、頭叩いたりして、何考えてん？」


流星「ぅ……っ〜〜っ…！」


大吾「流星、お尻」


流星「……へ、っ…… 」


大吾「弟のせいにして八つ当たりして、全然反省してへん悪い子にはもっとお尻痛くせなあかんな」


流星「〜〜っっ！？む、むり、むりぃ、絶対むり…！！」


大吾「無理やない、もう1回お尻出しなさい！」


流星「わあぁあぁぁぁぁあんっっやだ、っっご、ごめんなさぃ、ごめんなさい…！！もぉせえへん…！ぜったい、せえへんからぁぁっ…！」

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