大切な毎日 7

… ページ45

【流星side】


流星「うぅ〜〜……いっっだぁぁ……」


パパに叩かれたお尻がまだ痛くて、廊下の壁伝って歩きながら何度も何度もお尻をさする。
ちょっとだけズボンとパンツ覗き込んでお尻確認したら、おれのお尻は一瞬でも分かるくらい真っ赤やった。

こんななるまで叩くとか、ほんまにパパは鬼や…！


駿佑「りゅうせーくん、おしり、大丈夫…？」


自分の部屋に入ろうとしたら、駿が心配そうな目でおれの後ろに立ってた。

お尻大丈夫？って、駿がパパに告げ口したからこんな目に合ってるんやけど…！？


駿佑「あの、りゅうせーくん、駿のゲームであそぼ！」


そうやって、自分は何も悪ないって感じでニコニコしながら話しかけてくる駿にイライラしてしゃーない。

駿のことやし、おれのこと困らせよー思うてわざとパパに告げ口したわけではないと思う。
駿は思ったことそのままポロッと言うてまう癖あるから、ほんまに悪気は無かったんやと思うし。


……けど、それは分かってるけど。
駿のせいでこんなにお尻痛くされたって思ったら、段々腹立ってきた。


流星「〜〜っなんで、パパに言ったん…！」


駿佑「え……」


流星「駿のせいで、お尻めっちゃ叩かれたやん！！」


駿佑「ぁ、っ…り、りゅうせえくん、ごめ…」


流星「駿のばか！！」


駿が持ってたゲーム機を思いっきり払ったら、ガシャン！って音立てて床に落ちた。
それだけで駿はビックリした顔して泣きそうな顔になってたけど、気づいた時にはおれは駿に向かって思いっきり手を振り上げてた。


バシンッ！


駿佑「ぃ、った…！」


流星「……あっ…」


思いっきり駿の頭を叩いてもうて、駿が少しよろけた。
何が起こったんか分からなくて最初はキョトンとしてた駿やったけど、頭抑えながら目にみるみる涙が溜まってった。


駿佑「ふぇ……っ……っぅ……！！」


駿がふにゃ…って顔歪めて、おっきい口が開いた。

やばい、このまま大声で泣かれたらパパにバレる…！！


駿佑「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁんっ」


流星「っっ…あ、っぇっと…！し、しゅん、ごめん、っ…！」


駿佑「いたいぃぃぃっ……うえぇぇぇぇん…」


流星「ごめんってばぁ…！お、おねがいだからなきやんで…！」


駿の頭と背中さすったり、ごめんって謝ったりするけど全然泣き止まへん。

この状況、パパに見られたらぜっったいにやばい…！

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