大切な毎日 7

好き嫌いと八つ当たり(赤/橙) ページ39

マシュでいただいたリクエストです！

大吾パパと流星くん(小4)＆駿佑くん(小1)

リクエストありがとうございます‪( ¨̮ )︎︎♡



✿



【大吾side】


大吾「流星、いつまでご飯と睨めっこしてんの。」


流星「〜〜っだってぇ…」


今日は平日やけど、開校記念日で子どもたちはお休み。
俺の仕事もたまたま休みやから、今日はどこか遊びに連れてったるかなぁなんて思ってたのに、外は見事バケツをひっくり返したような豪雨。

おでかけは無理でも、だったら家でのんびりしよ〜て皆で少し遅めの朝ごはんを食べてる最中…
1人だけご飯と睨めっこで格闘しとる子、おりました。


流星「流星、トマト嫌い…」


大吾「知ってる」


流星「じゃあなんで入れるん！」


大吾「はっすんからトマトいっぱい貰ったんよ。サラダに入れたら美味しいんやって」


流星は、サラダの中に入ってるミニトマトが不満やったらしい。このトマトははっすんが実家から送られてきたとかなんとかで大量にくれて、しかもちょっとお高めのいいトマトなんやって。
まあ、流星がトマト嫌いなんは知っとるし、俺も正直苦手やけど。


流星「和くん、なんでこんなん渡してくんの！いらんっ、流星食べへん！」


大吾「こら、そんなこと言わへんの。それに、そろそろ好き嫌いばっかはあかんで？ほら、１個でええから食べなさい」


流星「１個も嫌や…パパやって、トマト嫌いやん！」


大吾「まあ、嫌い…に、苦手やけど、パパやって１個は食べるで」


流星「なんでぇ…パパやって食べなくてもええやん！」


大吾「大人はな、そういう訳にもいかないんよ。ほら、駿見てみ？パクパク食べてんで」


駿の方を見れば、駿はニコニコでトマト口に運んでた。

駿はトマト好きなんよな。
俺も流星も苦手やから、西畑家では珍しい。


駿佑「ぱぱぁ、このトマトめっちゃ美味い！」


大吾「え、ほんま？やっぱいつものとは違う？」


駿佑「全然ちゃう！あのな、甘くてな、全然すっぱない！」


駿が興奮しながら喋ってんのが、もう可愛くて可愛くて。

…そんなにいつものトマトとは違うん？
俺も、恐る恐るサラダのトマトをひと口食べた。


大吾「…え、ほんまや。食べやすいわ」


確かに、いつもスーパーで買ってるトマトとは全然ちゃう。
全然食べやすいし、俺ももう1個くらいはいけそう。
これなら流星もちょっとは食べれんちゃうかって流星の方向いたら、まだ怪訝そうな顔して不貞腐れてた。

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