大切な毎日 7

… ページ23

謙杜「なんで大吾くんに怒られてんの、駿」


駿佑「ふ、っ……ぅ…っぅえぇ……っひっく…」


謙杜「泣いてもあかんで。ちゃんと言いなさい」


うわ、すげえ。
兄弟揃って、同じこと言うてる。

駿は、父さんの膝の上にまだうつ伏せになって、父さんのズボンぎゅっ…て握りながら、涙ポタポタ落としながら口開いた。


駿佑「だぃどころ…っっ……はさみ、っ…さわったぁ…」


謙杜「…は？また？」


駿佑「っっ……！」


パァンッッ！


駿佑「いぃいぃったいぃ〜！っうわあぁぁああんっっ」


謙杜「なあ、そのことでパパからも3日前に怒られたんちゃうの」


パンッッ！パンッッ！


駿佑「ごべんなざいぃぃぃぃぃっっ」


謙杜がしゃがんで、父さんの膝の上でしがみついたままの駿の尻をそのまま引っぱたいてる。


また？3日前？

父さんはなんとなく察したみたいで、苦笑しながら駿を見てた。
多分、3日前にも家で同じことして叱られたんやろな。
駿って、基本ええ子やけど変なとこでやんちゃってか懲りひんっていうか…


謙杜「1人で台所入ったあかんのは家だけやなくてよそのお家でも同じ。てか、大吾くんからも散々言われてたやろ。パパ達おらんかったからって悪さしてほんま…」


パンッッ！パンッッ！パチィンッ！


駿佑「ごべんなさいぃっもぉせえへん”〜！！っぅっぐ…！っひいぃんっ」


父さんが赤く染めた尻をまた赤くされて、駿の顔はもう涙でぐっちゃぐちゃ。笑
父さんが「俺も結構叱ってもうたからさ」って助け舟出して、謙杜の手は止まった。


謙杜「はぁーー…もっかい大吾くんに謝り」


駿佑「っっ……ひっ…ぅ…っぐ…っぅぅぇぇ…っごべ、っ…ざぃ…っ」


謙杜「ちゃんと」


ペチンッ


駿佑「うえぇ…！っご、っごめんなさいぃっ」


謙杜が軽く叩いただけでも、駿は涙ボロボロ流してる。
これくらいで泣くんやったら最初からやらんかったらええのに。


父さんが、ええよって笑って駿の頭を撫でた。


謙杜「おいで、駿」


駿佑「ふぇっ……」


謙杜が両手広げたら、駿は急いで父さんの膝から離れて、謙杜にしがみついて胸に顔グリグリ押し付けてた。


駿佑「ぱぱぁ……っ」


謙杜「もー、よりによって大吾くん家で悪させえへんの。大吾くんのペン、痛かったやろ〜？」


駿佑「ぃたかったぁぁ……っっ……だぃごくんこわい…」


大吾「ええ、そんな怖くしてへんってぇ。ほらほら駿、おいで？」

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