大切な毎日 7

… ページ21

大吾「駿？なんで台所いんの？そこは駿1人で入ったあかんはずやで」


駿佑「……っっ…ふえぇ…」


大吾「泣いてもあかんで。ちゃんと自分のお口で言いなさい」


父さんが駿を台所から引っ張り出して、両腕掴んで目ぇ合わせてた。
父さん、いつもは駿にデレデレやけどこういう時は容赦ないからな。
ま、甥っ子やしほぼ自分の子みたいなもんなんやろうけど。


駿佑「はさみ……っっ…ぅ…おっきい、はさみ、っさわりたくてぇ…」


大吾「そうやなぁ、あんなおっきいハサミ見ることなかなか無いもんなぁ。そら気になるな、それは分かる。けど、やからってあかん言われてたとこ勝手に入ってええの？」


駿佑「あかん〜〜……っえぇん…」


大吾「あかんな？俺も駿のパパも、台所は危ない物いっぱいあるから駿は1人で入ったあかんでって何回も何回も言うたもんな。あかんって分かっててやったんやな？」


駿佑「……っっ……でも、っでもっ…」


駿、ごめんなさいって言っとけって…！
父さん、説教中の「でも」とか「だって」にはまじで厳しいんやから。


大吾「駿、お尻出しなさい」


父さんが、正座して駿の腕をかるーく引いた。
駿は、目に涙めっちゃ溜めて必死に首横に振ってる。



駿佑「ひっ、やだ、やだやだ…！！だぃごくん、っご、ごめんなさぃ…！」


大吾「ん〜？ごめんなさいがちょっと遅いな？お膝おいで」


駿佑「わあぁぁんっっやだ、っ…！だいご、ぐんの、っぺんぺん、いややあぁ”ぁっ…！」


あかん、駿にとっては全然笑い事やないけど、駿があまりに必死すぎて思わず笑ってまう。
まあ、そら嫌やわな。父さんの尻叩き、ほんまにこの世で1番怖いし。…俺にとっては、やけど。

後ろ向いて、なんとか駿にバレへんように静かにニヤケてたら、次の瞬間にはもう駿のズボンとパンツは膝下まで下ろされてた。


大吾「駿？もっかい言うで？台所にはもしかしたら駿が怪我してまうこともあるくらい危ない物がいっぱいあるんやから、勝手に1人で入らへん。台所入りたいんやったら誰か呼びなさい。」


パシンッッ！パンッッ！パンッッ！


駿佑「うわぁぁあぁぁぁぁんっっ！」


まあ、流石に父さんも4歳相手やしかなり…いや、めっちゃくちゃ手加減してるけど、駿には十分らしくて足バタバタさせてめっちゃ泣いてる。

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