大切な毎日 7

… ページ17

駿佑｢ほら、じゃあお尻戻して｣


謙杜｢うぅぅ〜〜っ……｣


逃げるように横向きにずらしてた謙杜のお尻をペシペシ叩いたら、あと3回なら…て観念したんか元の位置に戻った。


バチンッ！バチンッ！バチンッ！


謙杜｢………っっうわあぁぁぁぁぁぁぁん！｣


一拍置いて、リビング中に響き渡るくらいの泣き声。
3回にした分、ちょっとだけ強くしたんが謙杜にはしっかり伝わったっぽくて。

すぐお尻撫でてやって、謙杜を抱っこするように起こした。


駿佑｢よしよし、もう泣かへん。お仕置き終わりやで｣


謙杜｢わぁぁぁぁんっっいだぁいぃぃ〜！っひっ…うっ…うぇええぇん…！｣


ぎゅって抱き締めたら、謙杜は俺の胸に顔グリグリ押し付けて泣きじゃくってる。
謙杜の涙で、俺の服はびしょ濡れ。


謙杜｢ぷーる……っっ…ぷーるぅ……うえぇぇぇん…｣


プール？
あぁ、まだベランダで遊ぶこと諦めてないんや。笑

謙杜の背中ポンポンしながら窓の外見たら、さっきよりかは少し太陽が落ち着いてきてるみたいやった。
この様子やったら、ご飯食べ終わった後くらいには外出れるかもしれへんな。


駿佑｢分かった、今日は水遊びしよか｣


謙杜｢えっ…ええの…！？｣


駿佑｢お昼ご飯食べたらな？それまでええ子にできる人〜？｣


謙杜｢はぁーい！！｣


謙杜が、ゴシゴシ目を擦りながら元気に手ぇ上げた。

可愛ええ。笑

いや、可愛ええけど……
この後、お昼作って食べさせて、プールの準備して、水遊びして、水遊びの片付けして、謙杜連れて買い物に行って、お昼寝させて、夕飯の準備して…ってことやろ？え、俺の体力大丈夫？もつ？

ニコニコでりんごジュース飲んでる謙杜のこと見ながら、(頑張れ、俺…)て自分にエール送った。

従兄弟の躾事情(赤，黄/桃)→←…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す