大切な毎日 7

… ページ16

パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！


謙杜｢ごめんなさいぃっぱぱあぁっ…！うぅぅっごめんなさいぃぃ｣


パンッッ！パンッッ！パァンッ！


謙杜｢ぃだッッ〜〜！？うぅ、うぇえぇぇぇぇぇん｣


いつもより手に力入れて硬くして、10回連続で叩いたら謙杜のお尻はすぐピンクに染まった。

俺、基本的に叱るの苦手やし謙杜のこと泣かせたないねんけど…そんなん言ってられへんのが、パパの役割なんよな。


駿佑｢したあかんことってちゃんと分かってんのに、約束やぶったらあかん｣


パンッッ！パンッッ！パンッッ！


謙杜｢わぁぁぁんっっごめんなさあぁぁい！｣


パンッッ！パンッッ！パンッッ！


謙杜｢いだぃぃっっいだいぃ〜！わぁぁあんっもおせぇへんからぁ〜！｣


実は、謙杜が約束破って1人でベランダ出たの今日が初めてじゃないんよな。
しかも2週間前くらいでつい最近のことで、俺が目を離した隙に謙杜がベランダで踏み台に乗って柵から身を乗り出そうとしてて。
けど、踏み台にできるようなもんをベランダに置きっぱにしてた俺にも責任はあるから…そん時は長い説教だけで済ませたけど、次はないでって念を押して言ったはず。

あん時はほんまに焦って、今思い出してもゾッとする。


駿佑｢もうしません、1人で勝手にベランダ出ませんって、パパ前も聞いたで？｣


謙杜｢うぅ…！っほ、ほんま、やから…！きょおはほんま〜！｣


駿佑｢今日は って、なんなん？前は嘘だったん？｣


謙杜｢っひ、ち、ちがっ…｣


ピシャンッ！ピシャンッ！


謙杜｢！！っっいぃ”ぃ〜っ…！？ぅっ…うぅぅ…！うえぇぇぇぇぇぇんっっ｣


クーラーは効いてて涼しいはずやけど、大号泣の謙杜はおでこの汗で前髪が張り付いてる。
前髪を流すように梳いてやるけど、謙杜は俺の膝の上でひくひく震えて泣き続けた。


謙杜｢ぱぱっっ…っ…もぉでえへん…！っうぅ〜〜…っやくそくまもるからぁっ…｣


駿佑｢…ほんまかなぁ。もうちょいお尻痛くせな謙杜は分からんのちゃう？｣


謙杜｢っっわかる、わかるからぁ〜！ごめんなさいぃ〜！！｣


駿佑｢じゃ、あと5回ペンしたら終わりな｣


謙杜｢ふぇ…っごかい、いやっ…｣


駿佑｢…………｣


謙杜｢ぱぱぁっ…ぐすっ…ごめんなさいぃ…｣


駿佑｢…分かった、あと3回我慢しい｣


流石に甘いかなぁ…丈くんと大吾くんあたりに見られてたら、｢甘すぎる！！｣て怒られるやろな。笑

けど、俺は目の前の息子を信じることにした。

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