… ページ46
「はぁ〜、やぁっと終わった」
空になった洗濯カゴを抱えて、流星はひと段落といったようにため息を吐く。
まだ丈一郎達が来るまでかなり時間はあるし、食事も下ごしらえは完璧だからそんなに早く準備する必要は無い。
「掃除でもしよ〜」
掃除機を取ろうと納戸へ足を向けた、その時。
「っ！？うわあぁっ！」
ぼーっとしていて一瞬何が起こったのか分からなかったが、冷たい感触を感じたと同時に思いっきり滑ってお尻から転んでしまった。
「いったぁ…！な、なに…！？」
フローリングの床を見ると、何故か水浸しになっていて。流星は意味が分からず、呆然とする。
「と、取り敢えず拭かんと……って、何これ！？」
打った腰を擦りながら台所に移動すると、そこは辺り一面真っ白で、雪でも降ったかのような光景だった。
一瞬綺麗とまで思ったけれど、その白い正体が全て小麦粉だということに気づいた瞬間、流星の顔は段々赤くなり始めて手もプルプル震え出した。
「……っ駿佑、謙杜！！どこにおるの！来なさい！」
こんなことをするのは、やんちゃで悪戯好きの双子しかいない。大きな声で名前を呼ぶと、駿佑と謙杜はそおっと姿を現した。
「な、なぁに…」
「何じゃない！これは何なん！？床お水いっぱい零れとるし、台所なんて粉溢れすぎて真っ白やで！？」
「…だって、今日、いたずらしてもええんやもん…」
「パパ、おかしくれへんかった！やから、いたずらなの！」
最初は少し焦っていた2人だったけれど、ハロウィンを理由にして今は何故か余裕の表情で正当化しようとしている。
「はあ…まったく！」
「…っぅえ、ふぇっ…！？」
流星は1番近い場所にいた駿佑の腕を掴んで、片膝をついた足にそのままうつ伏せにさせる。
ズボンと下着を下ろすと、駿佑の顔がふにゃっと歪んだ。
パァンッ！パンッ！パチンッ！
「ふぇえ、っうわあぁあん！いたいぃ！」
パァンッ！パァンッ！パァンッ！
「い"やあぁあぁっっごめんなさいぃ、ごめんなさいぃ！」
小さなお尻を包み込むように、パンッ！と痛い音を立てて流星の手のひらが飛ぶ。
お尻の真ん中がほんのり赤くなって、駿佑の足がパタンパタンと動いた。
パンッ！パンッ！パンッ！パンッ！
「うわぁぁーんッ！いやぁっいたいぃ〜！」
「ハロウィンやからって、やってええ悪戯としたらあかん悪戯があるの！これはやりすぎ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みる(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます( ¨̮ )︎︎♡私も大好きなのでそう言っていただけて嬉しいです〜!!また、素敵なリクエストもありがとうございます🎀♡今しばらくお待ちくださいませ^^ (2022年12月19日 23時) (
レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 中学生くらいの子が子供返りして叱られるシーン大好きです♡ お説教大ちゃんと怒ったら怖い和くんペアが好きです♡ 友達のカンニングを手伝って叱られる中学生しゅんくんリクエストさせてくださいっ 仕上げもお願いします♡ (2022年12月19日 13時) (レス) id: c38d398b5a (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - なっちさん» なっちさんありがとうございます( ' ' )♡ 叱るのも2倍で流星パパおつかれですよね笑 なっちさんからいただいた素敵なリクエストも、もうそろそろ完成します!!楽しく書かせていただいたので是非読んでくれたら嬉しいです☺️♡ (2022年12月18日 16時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 私も鬼大ちゃんが大好きなのでカーは大吾くんがしっくりきてます❤️リクエストの件も了解しました。順番は気にせずに書いて下さいね。2の方でリクエストした年上組/信号トリオの親子設定の話も気長に待ってます☺️いつか書いて下さると嬉しいです。 (2022年12月16日 19時) (レス) id: a48f568836 (このIDを非表示/違反報告)
なっち - ハロウィンのお話も良かったです💕お菓子くれなかったからってイタズラしちゃう双子ちゃんにキュンキュンです🥰逃げてカーテンに隠れてるつもりの謙杜くんがもう可愛すぎてツボでした‼️丈橋親子のフォローもいい感じでしたね👍 (2022年12月16日 19時) (レス) id: a48f568836 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みる | 作成日時：2022年11月3日 21時
