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和也「うわあぁ、大ちゃんと一緒や…それで、なんて説得したらやらなくなったん?」
謙杜「いやー、もう3回目からは、お尻叩いてガッツリ叱りました。2回目で、次は無いでって忠告しておいてあげたんを無視してやってたんで」
和也「…え!?」
謙杜「え?」
和也「お尻…叩いたん…?」
謙杜「まあ、脱走続けられたら危険に関わることなんで」
そう。謙杜先生って、意外と厳しいんよ。
子どもら曰く、謙杜先生から叱られるのはほんまに怖いらしい。
無表情で、いつも通りの普通の喋り方で淡々と叱ってくるんやって。やから、尚更それが怖いって言うてた。
お尻ペンペン……した方がええの?
入学してまだ1ヶ月の1年生なんてほぼ幼稚園児やし、俺からしたら幼稚園児なんてほぼ赤ちゃんやし…
ただでさえパパに会いたいって泣いてる子を余計に泣かすものなんか可哀想で…
謙杜「あ、今泣かすの可哀想って思ったでしょ。
あかんで、いちいち同情してたら!」
和也「えっ!…やってさぁ〜…」
謙杜先生には俺の思考丸わかりやったみたいで、
痛いとこ指摘してきた。
勿論、今までの教師生活で子どものことを叱ったことなんか数え切れへんくらいあるし、お尻ペンペンの罰を与えるのやって何回か経験してきた。
けど、どうしても…まだ慣れてへん学校、ほんで初めての学年ってこともあって、1年生にどんくらいの威力でガツンと行ったらええか分からんねん!
謙杜「まさかしたことないんですか?お尻ペンペン」
そう言うて、謙杜先生が笑いながら右手をヒュンッと軽く素振りする。
和也「いや、したことないわけやないけど…この学校来てからは無いかも。極力したないし…口で言うて分かってくれるのが1番やん?」
謙杜「そんな全員が聞き分け良かったら苦労しませんってぇ!内容によっては、お尻叩いてでも叱らなあかんことはあるんすよ」
和也「うーん…まあなぁ…」
謙杜「俺やって可愛ええ子どもらのこと叩いたりしたないですけど…危ないこととか、命に関わることとかはもう痛い思いしてでも分かってもらわなあかんから。」
和也「…そらそうやんな…確かに…」
確かに謙杜先生の言う通り、これで俺がろくに叱らんまま大ちゃんを放置して、危ない目にあってからやと遅いもんな。
そろそろ、大ちゃんとはちゃんとゆっくり話をせなあかんかも…
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まい - いつも小説楽しく読ませてもらってます😆リクエストなんですが、中学生くらいの大ちゃんが和也くんに叱られるというの出来ますか?叱られる内容は授業態度が悪いというので出来ますでしょうか? (4月13日 7時) (レス) id: 6a4b983200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2024年1月8日 19時