… ページ19
大吾「……えっ」
和也「やーーぁーーだあぁぁぁー!!おれもぉっおれもほしい〜!!」
大吾「ちょ、和也…!!」
和也「かって!!かってかってかってぇ〜!!」
床にひっくり返って、手足バッタンバッタンさせながら
全力で暴れてる和也。
暴れた拍子に靴も脱げて、フロア中にキンキン響き渡る喚き声…。
大吾「こら、静かにしなさい…!」
和也「だってぇっっぱぱが買うてくれへんからぁ〜!おれもほしいっおれも〜!」
大吾「取り敢えずはよ起き!他の人の迷惑なるやろ!」
和也の腕引いて起き上がらせようとしても、
手ぇ振りほどかれてジタバタするだけ。
うわあぁ、周りの人の視線がジロジロ痛い…
とは言うてもここはおもちゃ屋さんやから、周りにおるのは自分と同じ立場で子育てしてるママさんばっかで…
飛んでくるのは微笑ましそうに苦笑いしてくれてる視線しかないねんけど、それでも迷惑は迷惑やろうし。
和也「〜〜っっ買うてくれへんと、おうちかえらへんっっ!!」
和也がそう叫びながら、和也の暴れた足が、
ガンッッ!!て思いっきり商品棚に当たってん。
やばいっ!…て思うた時にはもう遅くて、
並べてあったおもちゃが床にドサドサ落ちた。
和也「ぁ、っ…」
足が当たったんはわざとやなかったっぽくて、
和也は落ちたおもちゃと俺の顔交互に見て顔青ざめてる。
ほんまに…お店の人にも周りのお客さんにもこんなに迷惑かけて、もう絶対許さへん。
まだ呆然と寝転がってる和也の体をグイッと横向きにさせて、ズボンの上からお尻を
バシンッッ!!バシンッッ!!
と強く打ったら、和也は「ひいぃぃぃっっ!」て弱々しい声出して飛び上がってた。
和也「ぃだいぃぃぃぃっっっっ…!」
必死にお尻さすりながら、目に涙溜めとる。
大吾「ほんま、何してん?ええ加減にしなさい言うたよな?」
和也「〜〜っっふぇ…っっぅぅ…!」
和也が俺の顔見て顔真っ青なって、後退りしようとしてる所で店員さんが来てくれて。
大吾「あの、ほんまにごめんなさい…箱傷ついた分は弁償します」
って謝ったら、特におもちゃが傷ついたり箱へこんだりみたいなことは無かったらしくて、店員さんも笑って許してくれてん。
最後にもう1回謝ってから、和也の腕をグイッと引いて
店を出た。
和也「ぱぱっっ…っぱぱ、ごめんなさい…!」
大吾「……………」
和也「ぱぱぁっ…っふえぇ…!」
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まい - いつも小説楽しく読ませてもらってます😆リクエストなんですが、中学生くらいの大ちゃんが和也くんに叱られるというの出来ますか?叱られる内容は授業態度が悪いというので出来ますでしょうか? (4月13日 7時) (レス) id: 6a4b983200 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みる | 作成日時:2024年1月8日 19時