大切な毎日 10 (ページ15)

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大吾「えっ、しゅんにいも和也せんせーからお尻ペンされたことあるん？」

駿佑「いや、おれは謙杜先生…
謙杜先生、怒ったらめっちゃ怖いんやで。
大吾くんも絶対泣くで」

大吾「え〜…あ！でもだいちゃん、けんとせんせーのクラスやないもん！だから大丈夫！」

駿佑「いや、大吾くん、クラス関係無いで！悪いことしてんの見られたら、クラス関係なくお尻ペンペンやもん」

大吾「え、いやや！！むり！」

いやいや、悪いことをせなええだけの話なんですけど…？
そうは言うても、駿はともかく大ちゃんはいたずらっ子やからなぁ…今後も色んな先生のお世話になりそうな予感。
あぁ、不安やわ…

そんなん色々考えてたら、いきなり

大吾「パパ、抱っこ！」

両手をこっちに伸ばして、
必死にかかと上げてる大ちゃん。

流星「え？もうすぐで家着くで」

大吾「別にええの！抱っこ！」

ほんまこの子は、いつになっても甘えん坊で若干心配になるレベル。笑
だって、周りにはまだ下校中のお友達もおんねんで？
まあ、大ちゃんはそういうの関係ないか…

流星「はいはい。よいしょっと…」

大ちゃんの両脇に手ぇ入れて、
そのまま抱っこする。
ランドセル背負ったままの子抱っこすんのはかなり重かったけど、俺の首後ろに手ぇ回してギュッてしがみついてくる大ちゃんがほんまに可愛くて。

何度か体制整え直してまた歩き出したら、
隣の駿が羨ましそうにじーっと見てた。

流星「大ちゃんの次、駿も抱っこする？」

駿佑「えっ…い、いや！いい！」

流星「そう？」

駿佑「やって、同じクラスの人に見られたら恥ずいもん…」

まあ、そうよな。
もう2年生やし、普通はそうよな。

けど、内心は羨ましいんやろうなぁ。
今だって、ソワソワしながら大ちゃんのことをチラチラ目線で追ってるもん。

流星「じゃあ、駿はお家帰ったら抱っこしよっか」

駿佑「！うん…っ！」

俺がそう提案した後の、駿の嬉しそうな顔。

まだまだ甘えん坊な子、ここにもおったわ。笑

大吾「大ちゃん、パパだいすき！」

駿佑「おれもっ！おれも、パパ大好き！」

え、なにかわい…

ほんまこの子ら、俺の事大好きやねんから…

流星「パパも、駿と大ちゃんのこと大好きやで」

2人が俺の事を好きな以上に、
俺やって2人のこと大好きなんやもん。

やから、2人が今回みたいに危ない目に合いそうになってたらいくつ心臓があっても足らへん。

ほんまに心配になるから、
もうせんといてな…？笑