大切な毎日 10 (ページ13)

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おまけ(橙side) ページ13

⚠️非スパ

和也先生から電話を貰って、
大ちゃんを連れて帰るついでに駿のことも待ったろと思って。

昇降口前でわらわら出てくる人混みをよう観察してたら、ランドセルを背負った駿が丁度出てきた。

流星「しゅーんっ」

駿佑「えっ…パパ！？」

流星「一緒に帰ろ」

駿佑「うん…っえ、なんで？なんでパパいんの？」

まさか俺が学校にいるなんて思わんかった駿は心底ビックリした様子やったけど、
どこか嬉しそうでニマニマしてる。
その表情が可愛くて可愛くて…。

流星「ちょっとな。色々あって5時間目の時に大ちゃん迎えに来たから、ついでに駿のことも待っててん」

駿佑「へえ〜〜…あれ、大吾くんは？」

そう言うて、弟の大ちゃんをキョロキョロ探す駿。

そうなんよ。
迎えに来た原因の本人が全然来おへんねけど！？
もう1年生も帰りの会とっくに終わってるはずよな？大ちゃんと同じクラスの子も、何人か出てきてるし…

多分…予想やけど、まだ俺に怒られるって思って和也先生に甘えんぼしてるってとこやな。

もう少し待っても来おへんかったら、
ちょっと教室見に行こ。

和也「大ちゃんパパ！遅くなってすみません〜」

ほんなら、和也先生が昇降口にバタバタ向かってきて。

…ああほら。案の定、和也先生の手ぇ握ってぴったり甘えてるちっちゃい子がおる。
あの姿は間違いなくうちの子。

流星「あ〜〜もうほんとすみません(汗)
ほら大ちゃん、帰んで」

大吾「………っ」

駿も一緒に『大吾くん帰ろ〜』なんて言うてくれてんねんけど、大ちゃんは和也先生の後ろに隠れてチラチラこっちを伺うばっか。

流星「もう、和也先生この後もお仕事あるんやから。困らせへんの」

和也「あはは、平気ですよ！じゃあ大ちゃん、また明日な？」

大吾「……」

和也「明日はさ、皆でドッジボールせえへん？休み時間に！」

大吾「…うん、したい…」

和也「ほんまにー！じゃ、和也先生も楽しみにしてるな！明日も元気に学校来てや〜」

そう言うて、和也先生が大ちゃんにぎゅーまでしてくれて。
それでちょっと機嫌が治った大ちゃんは、
少し笑顔が戻って和也先生にバイバイしとる。