あの子はカメレオン 2

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『なんかさ、健史のこと見てると私のいとこをいつも思い出しちゃって笑』

岡「名前が一緒だから？」

『んー、それもあるけど､､、私のいとこも年下だから小さい時から弟みたいに接してて。すごい可愛いんだよなぁ』

岡「､､､俺もですか？」

『そうそう。ドラマとか映画で共演したらすごい成長したなーとか、ついつい親目線？姉目線で見ちゃう笑』

岡「､､､剛さんとか源さんとかは？」

『面倒見のいい兄みたいな感じかなぁ。剛くんとか大人っぽすぎて､､､もはや憧れ？笑』









本人が気づいていないだけで、Aさんのライバルは多いことぐらいは分かっている。









､､､でも、弟みたい、なんて言われても嬉しくない。









岡「Aさん」

『ん〜？何か注文する？』



メニューを差し出してくれた手にそのまま自分の手を置いてみる。



『､､､どうした？酔っ払った？』

岡「Aさん､弟みたいって言ったらどうなるか、わかって言っていますか？」

『ん？』

岡「Aさんが気づいていないだけだけで、Aさんの先輩とか後輩とか、たくさんいるんですから」

『､､､何言ってるの笑 若者は、若いうちに青春しときなさい笑 私みたいに年取ったら後悔しちゃうから』

岡「俺は本気ですからね？」









何も気づいていないAさんにそう言うと、みるみる顔が赤くなっていったけどすぐにはぐらかされた。

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