よん × じゅう + ろく 。 ページ46
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あれからスケートもして、
ボーリングもして、
たくさん身体を動かした。
"俺、スケートやったことない〜"
と言いながらも、
すぐに滑れるようになった祐基先輩。
流石の運動神経の良さに脱帽した。
｢Aちゃん、楽しかったね〜！｣
｢はい！すごい楽しかったです｣
帰り道、空がうっすらと赤く染まって来ていた。
いつもの分かれ道に差し掛かった時に、
急に足を止めた祐基先輩。
｢Aちゃん｣
｢はい？｣
｢あの、よかったらこれ受け取って！｣
祐基先輩の手には、
綺麗にラッピングされた小さめの赤い袋。
｢えっ、これ…｣
｢いや、あの、
ほんと全然大したものじゃないんだけど！｣
｢…あけてもいいですか？｣
｢うん！｣
丁寧に袋をあけると、
そこにはピンクのリストバンド。
クラスマッチが終わってから返した
祐基先輩の赤いリストバンドと
色違いのモノ。
｢Aちゃんに何かあげたくて…｣
｢え…｣
｢女の子ならブレスレットとかの方がいいけど、
でも、俺としてはこれが重くなくていいかなって…｣
｢祐基先輩｣
｢はい…｣
｢ありがとうございます。大切にします｣
思いがけないプレゼントに
胸の奥が締めつけられて、
嬉しくて泣きそうになった。
よん × じゅう + なな 。→←よん × じゅう + ご 。
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作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
