【32】 ページ33
(貴女side)
差し出された2枚の契約書。
読んでみれば、違いは明らかだった。
どう考えても、新しく紹介してくれた事務所のほうが、私にとっては好条件。しかも深澤さんはこっちが普通だ、と言った。
信じたくない、いままで私は、なんで、いまの事務所を信じたい、だけど、これは…
深「…今の事務所に世話になったってのは、わかるよ。信じたいんでしょ?」
私の心を読むかのような言葉が、かけられる。
気づけばくすちゃんはいなくて、深澤さんと二人きりになっていた。
深「わかるから…信じたままでいいのよ」
A「でも…」
深「信じてて。今までの自分も否定せずに、自分のために、自分の未来のために、より好条件なところに移籍すんのよ」
A「え…」
深「ね?それなら、自分の心にもカドがたたないっしょ?」
ああ
そうか
でも
A「こんな私を、本当に受け入れてくれるのでしょうか」
深「だから、そうだって言ってんじゃん。大丈夫よ」
A「こんな、引きこもってたわたしなんか…」
深「そんなAちゃんを好きになる人だっているのよ、自信持ちなさいよ」
A「そんな人、いませんよ」
深「いるよ?」
顔を上げたら、まっすぐこちらを見つめてくる優しい瞳
え
え
A「えっ……」
深「いるよ」
A「でも、わたし、顔の傷とか、隠してますけど、暴力受けてた時の傷とかが身体に」
深「んー、よくわかんねぇけど、それって、俺に関係あんの?」
A「え…」
深「顔の傷なんて気にしねぇし、もう見ちゃってるしね。Aちゃんが気になるならそうやって隠してたらいいし、俺は気になんねぇけど。身体の傷?べつに気にしねぇし、気になんならえっちするときは電気けしゃいっしょ?」
A「え!?!?」
深「日焼けすっから一緒に海とかもいかねぇし…行くとしてもプライベートビーチだろうし」
A「は…」
深「ほかは?なんかある?」
なんか
いや、そこまでいわれちゃったら…
あれ、っていうか…
A「私が深澤さんの事好きだって、何で知ってるんですか…」
深「ん?俺のこと好きなの?」
A「えっ!?」
深「好きなの?」
あ、しまった
盛大な罠だったのか、これ…
いや、もう、ここまで来てしまっては…
A「……すき、です」
深「んは、俺も」
もう、言うしかないじゃないか。
告白なんて初めて!
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なの(プロフ) - なんかすっごい夢おっきい小説です!!頑張れば誰か見ててくれるかな?なんて夢見ちゃいます(*´-`)でもその後の2人が気にならすぎてますwwwもし続編予定などあったら嬉しいです! (12月11日 2時) (レス) @page35 id: ede454b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
kazu48(プロフ) - こんばんは(*´−`*)ノ鍵開放ありがとうございます!読ませて貰えた事が嬉しいです。未来が見えない主人公ちゃんに対して手を伸ばしてくれた深澤さん、楠ちゃん、2人には感謝しかありません。こんな素敵な物語ありがとうござました。 (12月10日 22時) (レス) @page35 id: 00fd7e8319 (このIDを非表示/違反報告)
Haeruka(プロフ) - まめさんこんばんは!楽しく読ませていただきました。完結おめでとうございます!続きが読みたいです! (12月10日 19時) (レス) @page34 id: 0fffe817ab (このIDを非表示/違反報告)
純子(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。ふっかさん最高です!続きが読みたいです! (12月10日 12時) (レス) @page35 id: febebea64f (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - まめ様こんにちは!鍵開放ありがとうございます!それと完結おめでとうございます✨未来が見えない主人公ちゃんに対して手を伸ばしてくれた深澤さん、楠ちゃん、2人には感謝しかありません。こんな素敵な物語ありがとうござました!深澤さんと主人公ちゃんに幸あれ! (12月10日 11時) (レス) @page35 id: 8a7f8df675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめ | 作成日時:2023年9月27日 18時