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(貴女side)
マネ「ブスはテレビに出らんねぇんだから、せめて喋りくらいうまくなれよ、ほんとクズだな」
A「すみませ…」
いくら言われ慣れてる私でも…流石にここまで言われると泣きそう、かも。
あーー泣きたくない。こぼれるな、涙…!
溢れる涙をおさえるために、ぐ、と手を握ったその時。
コン
コン
楽屋のドアがノックされた。
マネージャーさんの動きが止まる。
答えろ、のジェスチャー。
A「あ……はい!」
楠『お休みの所恐れ入ります、私佐久間のマネージャーの楠と申します。佐久間がruiさんに、本日のお礼をお伝えしたく参りましたが、いまお時間よろしいでしょうか』
佐久間さんのマネージャーさん?ああ、あの小さい可愛らしい方…
声がかかったのがマネージャーさんからだからか、ウチのマネージャーがドアを開けに行く。あの作った笑顔を、貼り付けて。
ガチャ
マネ「お疲れ様です、わざわざすみません」
楠「いえ、こちらこそお寛ぎのところ申し訳ございません」
マネ「いえ、ウチも反省会をしていたところですから。どうぞどうぞ」
楠「反省会でしたか。へぇ…」
佐「失礼しますっ!」
マネージャーさんの後ろから出てきたのは、ピンクヘアの佐久間さんと…
深「どうも、俺も来ちゃいました」
深澤…さん…なんで?
佐「いやー!ruiさん、今日は来てくれてほんっっっとありがとうございましたー!!楽しかったですー!」
A「あ、いえ、大したお話も出来なくて…」
佐「いやいやいや!あんだけお話いただければマジで十分です、十分すぎます!」
A「そんな…」
マネージャーの視線が痛い。
なんか喋れって?むりだよ、わたしには…
深「で、良ければ今日この後ごはんでもいがかかなーって思いまして、お誘いも兼ねて伺ったんですよー」
佐「おい深澤…」
A「あ、いや、でも、わたし手持ちがないし…」
深「今日のお礼も兼ねて奢りますから、ねっ!」
楠「マネージャーさん、ruiさんをお借りしてもよろしいでしょうか。私が一緒についていますからご安心ください、おうちまでちゃんと送り届けますから」
マネ「え……っと、俺はいいんですけど…」
マネージャーと目が合う。
行って来い、の顔。それは、命令ですよね。
A「では、お願いいたします…」
なにより、ここから早く離れたかった。
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なの(プロフ) - なんかすっごい夢おっきい小説です!!頑張れば誰か見ててくれるかな?なんて夢見ちゃいます(*´-`)でもその後の2人が気にならすぎてますwwwもし続編予定などあったら嬉しいです! (12月11日 2時) (レス) @page35 id: ede454b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
kazu48(プロフ) - こんばんは(*´−`*)ノ鍵開放ありがとうございます!読ませて貰えた事が嬉しいです。未来が見えない主人公ちゃんに対して手を伸ばしてくれた深澤さん、楠ちゃん、2人には感謝しかありません。こんな素敵な物語ありがとうござました。 (12月10日 22時) (レス) @page35 id: 00fd7e8319 (このIDを非表示/違反報告)
Haeruka(プロフ) - まめさんこんばんは!楽しく読ませていただきました。完結おめでとうございます!続きが読みたいです! (12月10日 19時) (レス) @page34 id: 0fffe817ab (このIDを非表示/違反報告)
純子(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。ふっかさん最高です!続きが読みたいです! (12月10日 12時) (レス) @page35 id: febebea64f (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - まめ様こんにちは!鍵開放ありがとうございます!それと完結おめでとうございます✨未来が見えない主人公ちゃんに対して手を伸ばしてくれた深澤さん、楠ちゃん、2人には感謝しかありません。こんな素敵な物語ありがとうござました!深澤さんと主人公ちゃんに幸あれ! (12月10日 11時) (レス) @page35 id: 8a7f8df675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめ | 作成日時:2023年9月27日 18時