【55】血 ページ7
｢魔法薬学とは繊細で神秘的な科学であり、厳密な芸術だ、ミス・アップルガース｣
説教じみた声色になる。
この言葉もきいたことがある。
｢それをたかが数日詰め込んで解った気になり試験を受けるとは学問に対する冒涜だ｣
いや、この感じは説教というよりも嫌味というか、私的なものが混じっているように感じた。
ともだちが馬鹿にされたときの苛立ちに似てる。
実際、そうなのかもしれない。
シリウスがいうにはスネイプは昔から薬が好きだったらしいから。
でもいまはこのはなしを振るべきではない。
｢まあこのやり方が模範的じゃないことは私もわかってますよ。
いいじゃないですか、崇拝とか冒涜とか。
できてるんだから文句はいわせませんよ｣
じっとスネイプのほうをみて威嚇すると、スネイプは悩ましげにため息をついた。
馬鹿にされたような気分だ。
｢貴様、純血か？｣
｢え。なんですか急に｣
｢その優秀さも純血ならば納得がいくとおもってな。
で？どうなんだ｣
｢残念ですけど混血ですよ｣
そうか、といってスネイプは自分の机に歩いていった。
Aはその背中を睨んだ。
正直不愉快だ。
このときはスネイプに甚だしく嫌悪感を抱いた。
血統で優劣がはかれるものか。
その証拠にマグル生まれのハーマイオニーは優等生だし、――ここで例に出すのは申し訳ないが――ネビルは純血だけどおっちょこちょいだ。
両親がどうとか血がどうとかで人間を区別するのはくだらないし馬鹿げている。
どうしてこういう輩がいるのかAにはまったく理解できなかった。
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ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
