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狂5 ページ6

貴女side





貴「…とは、決めたものの…」




寂しいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!織田作ぅぅぅぅぅぅぅ!!!




織田作の墓参りに来た私は織田作の墓石に抱き着いてそう叫んでいた。





…気違いだ、って?



気の所為だ、気の所為。



一通り叫ぶと、持ってきた花束を供え、



笑いかける。




貴「…織田作、私…本当に感謝してるよ、有難う。」



そう、これは恒例行事で。



何時も墓参りに来る度に言っている言葉。





そして、目を閉じ____________。






?「…!やぁ、久し振りじゃあないか、A」




貴「…!?」




聞いた事のある奴の声______________。





目を開くと目の前に太宰が居た。




貴「…そうね、本当にお久し振りだわ」




そう、軽く流すと、さっさと荷物を纏めて立ち去ろ





太「A!!」



貴「…何ですか」



太「前も言ったけど…」





  一体何時まで其方の世界に居るつもりだい?





君も共に聞いただろう?、と言ってくる。




そう。



織田作の遺言__________





私だってその場で一緒に聞いた。



織田作が危ないって。



そう思って走って。



着いたら、もう死にかけている織田作と、そんな織田作を支える太宰…。


『人を救う側になれ。』



覚えていない訳じゃない。


寧ろ鮮明に覚えている。





でも________



貴「…私には、中也さんが居て、…




私はあの人に愛を貰ったの…っ!!」





そんな風に裏切れない!!


Noside


走り出したAの背中を見送りながら、溜息を零す太宰。




墓石に凭れかかりながら一人、呟く。




太「…織田作、君が言ったなら、彼女は動いてくれたのかな。」





私じゃ、ダメみたいだ。







___________________然し、その直後。



再び太宰の顔に笑みが戻り、





太「…まァ、でも」






  諦めないけれどね



そう再び呟いた。

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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時

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