狂33 ページ37
敦side
起き上がって周りを探す。
先刻は手荒な手段を取ってしまったから…
彼女は何処だろうか…??
敦「あっ」
赤毛の子が目の端に入った。
駆け寄って声を掛ける。
敦「ねぇ、僕に何か出来る事無いかな…?」
然し振り向きざまに
涙の溜まった目で睨みつけられ、
走り去られてしまった。
敦「あ…」
思わずボーッと走り去った方向を見ていた時、
後ろから先刻の町医者さんの声が飛んできた。
?「うわぁん!!!心配したのだよお!?」
其処には小さな女の子とAさんが居たのだが。
貴「…森さん…何故此処に?」
森「?…嗚呼、Aちゃんを迎えに来たのだよ?」
其処に先刻の写真の女の子も加わる。
エ「そうよ!A!如何しちゃったの?」
貴「…そうは言われても…私は」
戸惑っている様なAさんの様子が気になって思わず声を掛けようとした時。
貴「!」
鏡「!」
二人同時に抱き着かれた。
前からAさん、後ろから鏡花ちゃんと。
敦「へぇ゛っ?!」
動揺していると先刻の町医者さんが笑う。
森「モテるじゃァ無いか少年。」
でも、と続けて喋る町医者さん。
森「…彼女だけは此方に引渡して貰えると嬉しいかな」
笑って言っている様だったけれど、声色は少し冷たい様だった。
其れに気付いたのか、Aさんも僕の服を掴んで離そうとしなくなった。
其れに困った様に町医者さんが1つ言う。
森「…もう、終わったのだから異能は解いて良いのだよ?A君」
其の瞬間何かが解けた様だった。
弾けた様にも見て取れた。
Aさんは次の瞬間には前に会った時の様に
冷酷なポートマフィアの一員の顔付きとなって、
僕の服を離した。
そして一言言い放った。
貴「…リンタロウ、行こ」
貴女side
貴「…リンタロウ、行こ」
其の一言で首領のテンションがぐんと上がったのが分かる。
森「…うん!!!帰ろっっ!エリスちゃんも!!」
上機嫌になった首領を連れて、路地裏の方へと歩いていく。
エ「も〜!!吃驚したじゃない!!」
口を軽く尖らせ乍も私の手を繋ぐエリス嬢が可愛い。
貴「済みません、エリス嬢…
御手間をお掛けして…」
森「アレ?!私は?!何方かと言うと私の方が割と君の為に尽力し」
貴「却説、エリス嬢行きましょうか」
エ「ええ!」
森「そんなぁ…」
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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時