ヤンデレ中也さんと純粋なメンヘラちゃん

狂２５ ページ28

貴女side


異能力＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




ル「…いらっしゃい、アン…」



アンと呼ばれた大きな人形が現れ、



アンと遊んで欲しいの！、



そう



無邪気な笑顔で言われた。



貴「…へっ？」



すっかり敵だと思って何時攻撃されるかと身構えていたら此れだ。



吃驚した、敵かと思ったよ



そう言う心算だった。




ル「…そう、遊んで(拉致させて)欲しいの…！！」



貴「…ッ！？」



瞬間人形(アン)が凄まじい勢いで此方に襲い掛かってくる。




貴「くっ…！」



咄嗟にかわすと、矯正器具を付けた歯を見せてにっこりと再び笑う少女。



ル「…わぁ！凄いわぁ！お姉さん！


…私てっきり不意を突かれてあっという間に捕まっちゃうのかと思ってたの！」



流石ね！



そう言って少女は両手を合わせると、今度は私を異空間に閉じ込めた時の笑顔になり、



ル「でもね…、失敗は許されないのよ！！」



その声と共に人形が再び向かってくる。


一度話が通じるかやってみるか…



貴「ねェ、此の人形…」



ル「人形じゃなくてアンでしてよ！」



貴「あー…アンね！


そうそう知ってた知ってた…じゃなくて…


此の子本当に凄いわ！こんな速さ(スピヰド)で動けるなんて」



吃驚したわ！


同じ様な口調にし、相手の感情が如何、動くかを図る。



ル「…如何いう心算かしら？」



先刻迄ニコニコと笑って「そこよアン！」等と言っていた少女の表情が敵意剥き出しの顔に変わる。



貴「別に何でも無いわ！ただ、純粋に褒めてるのよ？」



…嘘だけど。



ル「…何を言うかと思えば、…」



そう言った彼女の表情は俯いていてよく見えなかった。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿顔を上げて呉れ。



貴「…ええ！顔を上げて呉れないかしら？


私、貴女とちゃんとお話ししたいの！」



ル「…、ええ、分かったわ！」


此の言葉に堕ちたのか顔を勢い良く上げる彼女。



掛かった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



貴「私、」



十秒、十秒で良い＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



ル「何かしら？」



八、


七、、


六、、、


貴「貴女の事を良く知らないの！


だから御喋りしましょ！きっと楽しいわ！」



四、、


三、


ル「…そうね、、」


二、


一、、、


今だ…！


タイルを思い切り蹴って彼女の元へと飛ぶ。



此れで頭さえ掴めれば＿＿＿＿＿＿＿



ル「じゃあ御友達になる所から始めましょ！」



凄絶な笑みだった。

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