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狂23 ページ26

Noside




敦「…ん、あれ…?」



味噌汁の良い香り…


目を開いて香りのする方向へと顔を向ける敦。



鏡「お早う御座います。」


敦「…え゛っ」



其処には新妻宜しく鏡花が正座で敦に向かって頭を下げていた。



そして次に上げた顔は、



少し涙の跡が残った決意に満ちた顔だった。




太宰side



敦「聞いてませんよ!?同棲なんて!!」



そう叫ぶ敦君に真剣な顔で言う。



太「彼女に又刺客が来るかもしれない。」



何時でも守れるように、だよ。



そう言うと、敦君の単純が発動して途端に



敦「はい!頑張ります!!」



と、決意新たに仕事を始める。



あ、ヤバい、口元が緩む。




椅子をクルッと回転させて敦君に見えない様ににやける。



そんな私を見て、か国木田君が呆れた様に声を掛けてくる。



国「…敦で遊んでる暇があったら書類を作成しろ。」



えぇ、面倒臭ぁい。


なんて言ったらまた更に面倒そうだなぁ…


再びクルッと椅子を回転させ、敦君に声を掛ける。



太「敦君!」


敦「はい!何でしょう?」


太「私の代わりに書類を作成するんだ(キリッ)」


敦「えぇ…」



嫌そうな顔をする敦君を見て思い出す。



嗚呼、そう言えば。



結局昨日彼女(泉鏡花)の事を報告しようとしていたAを気絶させ、



寮に連れて来たは良かったんだけど起きて私が居たら間違い無く殴られて


中也も来て…と最悪の流れになるだろうと思い、敦君の所にそーっと置いてきたら、



今朝、逃げられちゃって…そうだった。



思い出すと惜しい事をしたなぁと思う。



彼女を此方側へ付かせる最大のチャンスだったのに…



そう考えていると敦君が太宰さんが前見えてないです、等と言っているのが聞こえてくる。



太「酷いなぁ!私は今懸賞金をかけた組織の事を考えてたのだよ!」



…嘘だけど。



国「何!?分かったのか!?」


国木田君が聞いてくる中、私はあのデータを思い出す。



太「組合(ギルド)…」


そう言うと国木田君の顔が一気に信用していない顔になった。


国「組合(ギルド)?あの都市伝説か?」



そうなのだよ、とその先を言いかけた時。



バンッ!!


谷崎君が焦った様子で扉を開け放つ。



谷「たッ、大変ですッ!」


急いで外へ出ると黒いヘリが直ぐ横の道路に停まり、忽ち渋滞を引き起こす。



太「先手を打たれたね…」


そう呟くと共に金髪の外人がふてぶてしくヘリから降りてきた。

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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時

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