検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:122,372 hit

狂22 ページ25

次の日。




貴女side



貴「…ん、あれ…?」



目覚めてみると私の家でもなく部屋でもない。



だからと言って中也さんの執務室ッて訳でも無い。



周りを見渡そうとして、


prrrr


私の携帯が突然鳴る。



貴「ふぁっ!!?」



驚きつつも携帯を開いて応答すると御相手は中也さんだった。



中「…ッ!!A!?」


珍しく凄く焦った声で私の名を呼ぶ中也さん。



貴「…ふふ、」



少し笑うと中也さんから笑ってる場合じゃねェだろうが手前!!と怒鳴られてしまった…。




貴「…ッど、如何しました?」



慌てて起き上が…れない。



嫌な予感がしてゆっくりと横を向く。



あ、…敦君。



あ…味噌汁の良い匂い…。



あ、鏡花ちゃん。


此処に居たのね。良かッた無事で…。



そんなに怖がらないで、顔を引き攣らせなくても“私は”



貴女の事を無理矢理引き戻す事はしないよ




ねェ鏡花ちゃん、



…何て話し掛けられる訳も無く。



貴「…中也さん私(探偵社)の手に落ちました、多分此処…」




探偵社の寮ですね。



そう言うが早いか電話がブチッと音を立てて切れた。



はぇ…怖えぇ…



今度こそくっついていた敦君を引き剥がして起き上がる。


そんな私に身構える鏡花ちゃんの方を向いて精一杯笑いかける。


貴「…だ、大丈夫だよ、鏡花ちゃん。“私は”貴女を無理矢理連れ戻す様な事はしないから。」




そう言っても尚警戒を解く気は無いのか、鏡花ちゃんは私に鋭い眼光を浴びせる。



…如何しよう。此れ以上何を言っても動いてくれる気がしない…。



本当に貴女が何よりも恐れるべきなのは



姐さんの金色夜叉、だよ?




姐さんは何時出るか分からない。


ただでさえ貴女が奪われた事に凄く怒っているのに



此の儘じゃ危ないの。


…流石に此れを言ったら任務漏洩で処刑されちゃうので言わなかった。


貴「本当に警戒しないで?ただ、今の電話からもう直ぐ中也さんが来ると思う。」



その前に私は此処を去るから。


そう言うと、少し警戒が解けたのか、俯き加減に「御免なさい」とだけ言われた。



貴「…!大丈夫、私は貴女がてっきり攫われたのかと思っていたから。」



自分の意志なら仕方が無い。


そう言って扉を開けると鏡花ちゃんが抱き着いてくれた。



貴「!!…ほら、私はマフィアだよ、危ないから離れなさい」



引き剥がす為にもそう言い、最後にくしゃっと頭を撫でて、寮を出た。



太「…あーあ」

狂23→←狂21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。