狂9 ページ12
太「…やァA、奇遇だねぇ」
貴「…っ!?」
エ「…だざいじゃない!」
幸せそうな逢引中失礼…、と太宰は私達の座る座席の隣に座る。
貴「…エリス嬢、帰りましょう。」
あからさまに態度が一変した私、
裏切り者を前にしても全く動じないエリス嬢。
エ「え〜…まだケヱキ食べてるのよ?」
流石に逆らえない事を知ってか、先程から太宰は
立ち上がった私を引き留める様子もなく、
_________これまた余裕の笑みを浮かべて私達のやり取りを眺めていた。
貴「…っ、…分かりました。。ただ、食べ終わったら直ぐに帰りますからね」
そう言うと、エリス嬢は「やったわ!」と目を輝かせ、
太宰は小さく「…ふっ」と吹き出していた。
_____________相変わらず腹の立つ野郎だ…。
織田作の遺言を共に聞いた時、
何故あの一瞬でも此奴を可哀想だと、
救いたいと思ったのか…。
絶対にあの後此奴が如何するか、なんて知れた事だっただろうに…。
太「A、矢張り…
君が一番理想な女性だよ!その美しい髪の色と言い…、一寸敦君を連想させるが、
素晴らしい!!」
貴「…はぁ」
如何して見過ごしてしまったのだろうか…。
この地獄の様な時間をさっさと終わらせたい…。
流石に太宰もそこまで馬鹿では無いだろうし、
エリス嬢の前で私を探偵社側に勧誘するような事は無かった。
ただ、
太「たいへんなのだよA!
なんと!自 殺嗜好の為の本が再び発売され
てだね!?
いやぁ…素敵な響きだと思わないかい!?でもー…
社に持って行って読んでいると怒られてしまうのだよ…
!にんきの本なのだから早めに買わなければいけないじゃないか!
今日にでも買いに行こうか…、そうだ!!
日曜日、空いてるかい?今週の、だよ!
きみが着る洋服も一寸見ながらって言うのは如何だい?
てんさい的、発想だと思わないかい!?」
____________と、暗号丸出しの、…でもエリス嬢には分からない様に
ちょくちょく区切りながら私に言ってくる太宰。
太「…あ、そうそう!出掛ける時間は十時ぐらいが良いかな〜!」
エ「?だざい、そんな時間じゃ遅すぎないかしら?」
太「御安心を、エリス嬢。」
夜の、ではなく朝の十時ですから。
_____今日の夜来いってか。
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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時