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狂13 ページ16

扉を閉めて中也さんの執務室にも今日は向かわなかった。





中也さんが任務で離れてしまってからずっと




中也さんの執務室で仕事をこなしていたが





ガチャッ




久々の自分の部屋…





元より持ち物が少なかった私の部屋は随分と殺風景で。






大切な人、友人等から貰った物しか置かれていなかった。





貴「…」




今夜行かなければならない。探偵社に。




断る事は決まっているし、心情も全く変わらない______が。





一番不安なのは太宰の野郎だった。





何を言うか…



堂々と探偵社に誘ったのだから、何か策でもあるのか…。





考えていると頭が痛くなってくる…。




貴「っ…ああぁ〜…!!」




最低限睡眠をとるために設置していたベッドに倒れ込むと、




暫く寝ていなかったからか、埃が少しばかり舞い上がって咳き込む。





涙目になりながら体を起こすと目に入るプレゼント。





貴「…!」



織田作に買ってもらったヤツだ…!



少し古くなったオルゴールの音色は当時を思い出させるようで…____。






私はそのまま埃がまだ少し舞っているのも気にせず、眠りに落ちた。







太宰side






探偵社に残り、Aを待つ。




太「…」




が、然し。





太「もう約束の十時過ぎてるのだけれど!?」




きっとAの事だから色々考え過ぎて寝坊…って感じかな。





流石に森さんに全部言っちゃった、なんて事、Aはしないだろうし。





そんな事言ったら愛しの中也に森さんから伝えられちゃうものねぇ…






“君のA君が太宰君と逢引してるけど…良いのかい?”




なんて言われた時にはAも終わるし、私も人生終了のお知らせが来るだろうね。





心中なら良いが蛞蝓に蹴り殺されるなんていうのは恥でしか無いからね。






太「さて、と…」




Aを起こしに行きますか。




そう言った私の声が暗い社内に響いた。






Noside



ひたすら立ち続けている一人の少女が居た。




その少女は周囲の男に声を掛けられても尚、反応を返さず、何処かを見つめている様だった。






_______と、




その少女の前を砂色のコートを翻して歩いていく男が一人__________






その瞬間少女は歩き出し、その男のコートの袖を掴んで引き留めた。






太「…えっ、私?」




そんな太宰の問いかけにも答える事無く、少女は



ずっと鳴っていた携帯を開いた。

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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時

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