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針仕事 拾漆 たい焼き論争 ページ17

「やぁ。仕立て屋さん」
「どうも。焔さん」

片手に携えた杖と背広に似せているが動きやすさ重視の奇妙な服装の“焔さん”。武装探偵社の国木田様の幼馴染らしいのですが、正直本当かわからない不思議な方です。

「今日はまた何か?」
「んーん?たまたま近くを通ったからね。あ、これよかったらどうぞ?」
「まぁ、ありがとうございます」

まだ温かい包みの中身は焼きたてのたい焼きが四匹……

「焔さん」
「ん?」
「たい焼きって、一個二個と数えるのでしょうか……それとも一匹二匹?」
「それは考えたことなかった。どうだろう……」

立ち話もなんなので、と店の中に招き入れ、たい焼きをお供に考えることにした。

「焔さんはどう数えますか?」
「俺かい?俺は一つ二つ……かな?」
「あら、それでは候補が増えてしまいます」
「そう云われれば……」

まだうっすらと湯気の昇るたい焼きを一つ、はふりと齧ると、中にはたっぷりのこし餡が詰まっていました。なかなか美味です。

「中なんだった?」
「こし餡でした。焔さんは?」
「ぼくのはカスタード。なかなか美味しいよ」

少しいただくと、卵の柔らかい味が口の中に広がる。洋菓子のようでなかなか美味しいです。

「ん……美味しいです」
「でしょ?ここの店、なかなかいい仕事するよね」
「どこのお店ですか?」
「駅前横の商店街通りの中の……」

事細かに説明してもらい、今度は自分で買いに行こうと決心しました。

「で、結局たい焼きって何て数えるんだろうね?」
「そう云えば、そうでしたね」
「まぁ、美味しかったからいいか」
「はい!」




別の文スト小説主人公の焔ちゃん登場編でした〜!こんな感じでまだまだ出てきます。ランダムに不定期ですが出てきます。

針仕事 拾捌 凄い人side*探偵社→←針仕事 拾陸 朝から



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アズサ - コメント多くてすみませんじゃ! (2019年10月4日 17時) (レス) id: a3eaf9827b (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 中也呼び (2019年9月5日 9時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 雨ニモマケズ^言^ (2019年9月5日 9時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 龍之介ドS (2019年9月5日 8時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 頑張ってくださいね! (2019年9月5日 8時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鴇ベニトキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年9月9日 1時

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