ちびれんくん8

▽ ページ34

紫耀side

それからあっという間に、廉のお父さんとお母さんが帰る日が来た。


廉「っ。うぅぅ…涙」

廉父「よしよし」

廉母「廉…」


朝からずっと泣いてる廉。

そんな廉を心配そうな、でもどこか寂しそうな表情で

抱っこして慰めてくれてるご両親。


そうだよね…

廉のお父さんとお母さんだって廉とバイバイするのは寂しい。


廉父「廉。パパとお約束しよう」

廉「っ、やくしょく、？涙」

廉父「そう。雪が降ったらまたパパとママ廉の所に会いに来るから」

廉「ほんちょ、涙」

廉母「ええ。約束。雪が降ったら遊びに来るからね」


その言葉でまた会えると分かったのか

涙さんが少しづつ引っ込んで言った廉。


凄いなぁ、本当のお父さんとお母さんって。

あんなにも一瞬で廉の涙をバイバイできるんだもん。



＊




＊



それから飛行機の時間。

本当は家でバイバイするはずだったんだけど

廉が飛行機の所まで行く。そう言ったから

みんなで空港までやってきた。


廉母「れん。これママからのお守り」

廉「あーと」

廉母「廉。離れてても一緒だからね」

廉「あい！」

廉父「じゃあ、紫耀くん達、大変だと思うけど、廉の事、よろしくお願いします」


そう言ってお2人とも、俺らに深々と頭を下げる

それに釣られて俺らも頭を下げる。


廉「ばいばーい！」

廉母「またね。廉」


最後は、笑顔でバイバイ出来た廉くん。

帰りの車の中で、ずっと廉のお母さんから貰った

お守り(新幹線のぬいぐるみ)を大事そうに抱えて眠ってた。


廉、中々お父さんとお母さんに会わせてやれないけど

俺ら頑張るから。

廉が寂しくないように、元気に過ごせるように頑張るし守るから。


また今年の冬、お父さんとお母さんと会って

沢山遊ぼうね。


End.


由夏さんリクエスト「ちびれんの時にお父さんとお母さんが遊びに来る」編でした。

どうでしたでしょうか？

ご希望通り書けてましたでしょうか？


かなり長くなってしまって、読みにくかったら申し訳ないです。

素敵なリクエスト下さり、ありがとうございます。
もしよろしければ感想コメント等下さると励みになります。


次回は「記憶喪失・誘拐」編をお届けする予定です。

最後までお読みくださり、お付き合いくださり
ありがとうございます。

作者。

誘拐・記憶喪失→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す