ちびれんくん7

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岸side

「れん…」

廉「んふふ、ゆーちゃの匂い、安心しゅる〜」

「ありがと」


廉は俺の汗なんか気にしない様子で

今、俺に甘えられてるのが

凄く嬉しいんだなっていうのが


バカな俺でも分かるくらい

ビシビジと伝わってくる。


廉「あい！」


それからは、廉が応援してくれて

残りのマットレスを屋上に干す事が出来た、


廉「れんの、お布団も？」

「おう！太陽さんの所に持っていこうね」

廉「あい！れん、太陽しゃんの匂い、しゅき〜」


初耳。

ちびれんくん、おひさまの匂いが好き。みたいです。


「そうだったのか！これから、夏になるから、沢山太陽さんの匂い嗅げるぞ〜」

廉「やっちゃ〜！」


俺がそう言うと、凄く嬉しそうに笑った廉。


「よし、お終い！」

廉「おしまい？」

「おう。ゆっくり過ごそうな」

廉「あいっ！」


廉を抱っこ紐に入れて

抱きかかえたまま、リビングに移動する。


廉「やぁ！」

「あぁ、ごめんな。降ろさないからな？」

廉「ん、やくしょくよ？」


そう言って小さい小指を出してきた廉。


「おう。約束」


俺も約束。そう言って小指を絡めた。


ソファーに座って、廉用にマグストローに入れた

麦茶を手渡してあげると美味しそうにチュウチュウと飲んでくれた。


「美味しい？」

廉「あいっ、おいちー！」

「ならよかった！」





＊












＊








廉「んぅ…」

「眠くなったかな？」


段々廉の体温が温かくなってきてることに気が付いた。

発熱してるわけではないけど

なんていうのかな…


眠い時の温かさっていう感じで

下に目線を下げると、目をこすりながら

俺の胸に顔をぼふっと埋めた。


廉「ゆーちゃ、」

「ん？どうした？」

廉「じゅっと、抱っこしててね…スー…スー」


俺にそう言った後、すぐに眠った廉。


「おう。勿論。もう1人に何てさせないからな」


眠ってる廉にそう返事をして

廉を抱っこ紐に入れた状態で

起こさないように残りの家事をすることにした。





＊










＊



「あ、買い物に行かなきゃな…」


お昼手前、メニューを考えようと

冷蔵庫を開けると、すっからかんで


買い物に行かなきゃな…と思って

適当に買い物メモをスマホに打って


廉を抱っこ紐に入れたまま

最寄りのスーパーに徒歩で向かうことにした。


「お、今日はこの野菜とお肉が安いのか」


店の入り口に貼ってあるチラシを

確認してからカートにカゴにセットして店内に入った。

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