▽ ページ20
紫耀side
ショッピングモールを出て、車に乗って
家に帰るはずだったんだけど、急遽寄る場所が出来て
そこに寄ってから帰ることに
海「かなり人多いけど、大丈夫かな…」
「うん、多分…」
みんな不安しかないけど、廉としっかり手を繋いで
その人混みの中に入っていく。
本当は抱っこしたかったんだけど
廉が「いやぁ〜!」って泣いて暴れるので
仕方なく歩かせることに…
これがまさか悲劇を生むことに繋がるだなんて
この時の俺らは少しも思ってなかった…___
*
「ふぅ、何とかあったね」
海「うん、よかっ…って、廉が居ない!」
「「え?!」」
何とか人混みを抜けて、車に着いて
ひと休憩してたら、海人のそんな言葉で
ハッとなり車の中を見渡すけど、確かに廉の姿は無く
それに思い出せば、車に戻る途中で人がさらに
多くなってどんどん押されて…
「あ!」
岸「ど、どうした!?」
「俺…廉の手、離しちゃった…」
強く押されたなと思った時と同じくらいに
俺の右手から小さくて温かい手が無くなってたんだ。
だけど、俺も人混みをすり抜けるので必死で…
廉はもしかしたら、俺らの名前を呼んでたかも知れなかったけど
人混みの中で、音もまぁまぁあった場所だったから
聞こえなくて…っ
「廉、ごめんっ、俺…俺、どうしよっ…」
岸「紫耀落ち着け!」
俺がパニクッてると岸くんの強い声が聞こえた
「岸…くんっ、俺…」
岸「うん、紫耀だけの所為じゃないよ。だから自分を責めんな。今からでも遅くない、廉を探しに行こう。夜が深くなる前に」
その岸くんの言葉に俺も漸く
切り替えが出来た。そうだ、今悔いてる場合じゃない。
廉を探しに行かなきゃ…
どこかで発作が起きてたりしたら…
もう二度と廉と手を繋いで歩けなくなるかもしれない…
それだけは絶対に嫌だっ…
「うん。そうだね。行こう」
俺らは車を降りて、もう一度人混みの中に飛び込んだ
*
人が多いから、各々探して連絡を取り合う事に
「れーん!居たら返事して〜!」
俺は、来た道を引き返しつつ探すことに…
メンバーにはメールを入れて同じところを探さないように
*
「もしかしてっ…」
そして俺は、ふとある場所が浮かんだ。
あれは朝、行きの車の中で廉が
廉『あ、公園ある〜』
そう言って、今度連れてってね?なんて言われて
約束したことを。
もしかしたらそこに居るかも。
そう思ったら自然と体が動いてた__。
504人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - 由夏さん» 由夏さん、こんにちは。お返事が遅くなってしまいすいません。そして、ちびれんくんとぶつかった男性に関しては、特に深く考えていないので、読者様の想像にお任せ。という形にさせて頂きたいです。これからも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年6月18日 15時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん2の21ページです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん21ページで廉くんとぶつかった男性が誰か良いかアンケートとって欲しいです。また、廉くんと会わせて欲しいです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 大丈夫です。黒瀬さんのペースでおねがいします。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» こんにちは。はい、その時は小説内でお知らせしますので是非、リクエスト下さい笑 (2021年4月25日 12時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年3月15日 16時