俺のねぇちゃん非リアらしい【莉犬】

ぷろ ページ4

一方その頃――――――

「御ねぇちゃんが帰ってこないいい！！」

「なんで！なんで！」

ぐるぐると、毛布に絡まりながら答えを出した結果、男がいるのではないか。その結論に至った。

まったくもって、麻衣に男はいないのだが、莉犬は都合のいいように解釈をしてしまった。
それが、今後波乱を巻き起こすことも知らず…


「今日は、御ねぇちゃんと同居を初めて一年がたった日！…なのに、なのに、」


俺の好きな人？
もちろん、御ねぇちゃんだよ！

小学校で言った言葉は今も変わらず、現在進行形で続いている。


「御ねぇちゃんがいなきゃ、俺生きる資格ないんだぁ…」


しょぼくれにあきれていると、ピコンという響きとともにスマホにメッセージが届いた。

「誰だれだれ。…」

御ねぇちゃんでありますように。御ねぇちゃんでありますように。と祈ってみてみると、
大当たり！

「御ねぇちゃん！…どうしたの。なにがあったの？迎え行くよ！…」

姉からのラインが来たと思ったら、すぐ心配性が発動し、ポチポチと文字を打ってく。

ピコン

「え、ケーキ？いいの？…」

姉からケーキを買って帰るねとスタンプとともに送られてきたラインを見て生きてる…と、安心し、喜びの余り投げ捨ててしまったスマホを取りに行く。


「ありがとう…っと、」

姉に男がいるとかいう議論は今日は中止だ！

とりあえず、姉が帰ってくるまでけーきけーきと上機嫌で待っていたのだ。

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