小さなシアワセ【ンダホ】

おすそ分け ページ11

Aside



A「んー...ちょっと作りすぎちゃったなぁ...」



ある休日の夕方...。



私は夕飯のおかずにしようと、きんぴらごぼうを作っていた。
しかし、材料を少し多く買ってきてしまい、1人で食べ切るにはしんどい量になっていた。
その量は大きいタッパー2つ分。



A「どうしよ...」



仕事場の人にあげる？
迷惑がられるなぁ...。
第一、おすそ分けするほど仲良い人なんかいないし...。



と、考えていると、ふと、ある人を思い出した。







ピンポーン...。



ンダホ「はいはい？」



そう、ある人とはお隣さんのンダホくんだ。
ンダホくんには、前にカップ麺を貰った借りがあるからね...。



ンダホ「Aちゃんじゃん どうしたの？」

A「えっと...これ...作りすぎちゃって...」



と私は両手で、きんぴらごぼうが入っているタッパーを、ンダホくんに渡した。



A「迷惑じゃなければ...」

ンダホ「全然迷惑じゃないよ！ありがとう！！」



ンダホくんは目をキラキラと輝かせながらそう言った。



ンダホ「ちょうど今日の晩御飯何にしようか迷ってたんだよねぇ...」



嬉しそうにタッパーを受け取るンダホくん。



A「それならよかった.....それより...」



と私は言いかけて、ンダホくんが着ているTシャツを見た。



Tシャツには、緑色の字で「おいら、ンダホ」と書かれていた。



私は笑いながら、



A「いっぱい持ってるんだね...その面白いTシャツ...w」



と言った。



ンダホ「へへ...もっといろいろあるんだよ」



ンダホくんは照れくさそうに言った。



A「...あ！そうそう！Fischer'sの動画見たよ すごく面白かった...！」

ンダホ「ほんと！？嬉しい！」

A「うん！面白くてたくさん見ちゃった！」

ンダホ「そっかぁー...今日も8時にオレが編集した動画を投稿するつもりだからよかったら見て！」

A「うん！分かった！」



と、少し会話をして、私は部屋に戻った。





ンダホくんって面白い人だなぁ...。



少しだけ、ンダホくんと仲良くなれた...気がした。

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