No.1 ページ3
『此処何処』
Aは箱に閉じ込められていた。
自分が丁度入るほどの大きさの箱はピッタリすぎて違和感しかない。
それに狭い場所にいるのがあまり好きではない彼女にすれば、迷惑極まりなかった。
取り敢えず蹴飛ばせばいけるか、と右足を箱の扉に宛がった。
？？？「うーん！！この蓋、重たいんだゾ……こうなったら………………奥の手だ！！」
誰かの声が聞こえたが、空耳だろうとAはお構いなしに扉を蹴飛ばした。
？？？「ふなぁぁぁ！？」
ドアを開けたら目の前にいたのは青い猫(狸にも見える)だった。しかも喋っている。
自分の夢の中なのだろうかと仮定したが、夢ならこの猫の名前くらい知っているだろうと思い思い出そうとするが記憶にない。
つまり、これは夢ではない可能性が高い。
喋る猫とかどれだけファンシーなんだ…とげんなりしながら猫に視線を戻した。
『…君は？』
ｸﾞﾘﾑ「俺様は"グリム様"なんだゾ！って、そんなことはどうでもいい！その制服寄越すんだゾ！」
『グリム、ねぇ…』
目の前の猫はグリムという名前のようだ。
此処が異世界だとするならば名前の由来は恐らく"グリム童話"。それなら喋る猫というファンシーな生き物がいるのも納得がいく。
『それより……制服？』
ｸﾞﾘﾑ「その制服だゾ！」
自分の服装に目をやると、さっきまで着ていた制服ではなかった。"可愛い"制服が着たいが為に今の学校に入学した私は、まるでゲームにでも出てくるようなこの特徴的な制服を見たことがない。
私の制服は、もっとリボンが大きく可愛いモノだったはず。
まるでえっちなゲームにでてくるような、それほど可愛い制服だ。
私が服を渡さないことに痺れをきらしたのか、猫は青い炎を出現させた。
ｸﾞﾘﾑ「さもなくば丸焼きだ！」
一旦彼の攻撃を受けて機動を把握しよう。そうすれば確実に逃げ切れる。彼の炎に目を凝らそうとすると、彼は鞭で縛られた。
一体、あれは誰の鞭だろうか。
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ラム - 面白い続きが気になる (2020年6月1日 12時) (
レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - ドンピシャな作品に出会ってしまったわ…逆ハー愛されもの大好きなので嬉しいです…イシダイ先生と学園長も選択肢に入っていて打ちひしがれております()大変かと思いますが更新頑張ってください~！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: 0c3a5702d9 (このIDを非表示/違反報告)
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