戦国武将？ラッパー？美形なのは分かったのでお帰りください (ページ22)

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21話【会いに来た】ページ22

飆「時任って苗字、珍しそうだよね～」

君の足利の方が珍しいと思う。
足利尊氏の子孫か何かなの？

飆「全く無関係だね」

あっそ

満「それを言うなら瞳島だって珍しいだろ。どう考えても足利より珍しいぞ」

眉「それは否定しないけど…」

作者の西尾維新先生に言って欲しい

溜め息を吐きながら校門まで歩いていると、此方を見て手を振る女の子が見えた。

女子の友達なんてほぼいないし、いても和菜ちゃんくらい…

眉「時任ちゃん！？」

飆「え？ドコドコ？」

眉「そこの校門！」

間違いない、遠くから見てもあの透き通るような銀髪のショートヘアと神がかった美しさは時任ちゃんだ。
私の目を使うまでもない。

飆「美少女！」

学「美しいな！」

創「……」

長「しかし、どうしてこんな遠くにいる眉美さんを見つけられたのでしょうか」

運命か何か

満「お前は弁当忘れて来たと思ったらバックに入ってて奇跡だとか何とか言う奴か。それは自分で入れたのを忘れただけで奇跡でも何でもねぇ起こるべきことが怒っただけだろ。」

今日は不良くんの風刺無しで帰れると思ったのに…。

貴『眉美ちゃーん！』

私が近くに来たのを見て嬉しそうに笑う彼女は女神だと思う。

眉「時任ちゃん、どうして…」

貴『僕、すぐそこの高校に通ってるんだけど。眉美ちゃんが指輪学園に通ってることが分かったから来ちゃった。迷惑だった？』

眉「そんなことは全然ないんだけど」

寧ろ嬉しい。

学「君が時任Aくんだな！
僕は美少年探偵団団長の双頭院学だ。眉美くんの目を治してくれて本当にありがとう！」

貴『態々丁寧にありがとう。僕はそこの私立夢ヶ咲女学院に通ってる時任A宜しくね』

学「高校生だったのだな！」

てっきり同い年かと思ってたわ。

貴『うん、高校一年。今日は眉美ちゃんにお話があって…』

学「告白の件だろう？分かっているさ。とある一件以来探偵団では恋愛がタブーになっていてな。眉美くんが態々相談に来たんだ。今君を見て決まった、眉美くんをお願いしたい」

貴『眉美ちゃんは、どう思う？』

眉「私は…告白されて、不快には思わなかったし、その、嬉しかった。…だから、よろしくお願いします」

貴『！』

時任ちゃんは目を見開いて、此方を凝視する。
その後、花が咲くように可憐に微笑んだ。

貴『うん！』

時任ちゃんが私に抱きついてくる。
美少年探偵団に見守られて、私達は晴れてカップルになったのだった