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後日、テイルさんに事情を説明したら、簡単に了承してくれた。
というのも、Aが施設に通っていた時代、一緒にそこにいた方がスタッフとして加わるらしく、その歓迎会にAを誘うか迷っていたらしい。
テイルさんには、俺がAを呼んだことは伏せてもらって、誘ってもらうことになった。
「え、本当ですか！？
っ、ありがとうございます！」
テイルさんにお願いをしてから数日後、Aを歓迎会というていで誘うことができたと連絡が来た。
…ほっと、一安心する。
Aとどんな風に話せばいいかとか、会ったらまず謝らなきゃとか、考えることは色々あるけど、とにかく会えることが嬉しかった。
「…
上手くいくかな…？」
だけど、俺とは対照的に、ロンジュンは心配しているようだった。
イジェノの一件があってから、ロンジュンはかなりネガティブになっていた。
「…大丈夫だよ。
Aならきっと分かってくれる。」
俺がAに酷いことをした時にも、Aは俺を救ってくれた。
Aは優しいから、誤解をとけば、きっとわかってくれる。
「…イジェノは…？」
ロンジュンは、不安そうに、そう呟いた。
「…まぁ確かに、それが問題だよな。」
この間、図書室でイジェノに喧嘩を売ってからは、一切話していない。
相変わらずあいつはナジェミンと一緒にいるし、それ以外とは関わろうともしない。
だから、あいつが何を考えてるかなんてさっぱり分からない。
「でもあいつ、施設のこと知りたがってるし、流石にあそこで本性なんか見せるわけないと思う。」
あいつは、自分にとって都合のいい相手を全部味方につけるつもりだ。
きっと、施設の人もそうだろう。
「…
これを逃したら、本当に終わりだからさ…。」
チャンスがないことなんか分かっている。
だからこれに掛けるしかなかった。
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ナギ(プロフ) - とても面白かったです！でも恐いです笑ロンジュンが一番気の毒ですね……新しい作品もお待ちしております。 (2023年3月29日 16時) (
レス) @page50 id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
XLR7CMroSzOYUFU(プロフ) - 最高でしたありがとうございました (2022年8月3日 16時) (レス) @page50 id: 58b6c00705 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白い作品に出会えて嬉しい限りです！ケーキのくだり、めっちゃ鳥肌たちました… (2022年6月24日 17時) (レス) @page50 id: 00b56992b8 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - いや、最後鳥肌…完結おめでとうございます！ (2022年6月24日 14時) (レス) @page50 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやか､最後の最後まで…まさか過ぎました…！！とても素敵なお話でした！ (2022年6月23日 21時) (レス) @page50 id: 7509578280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2022年4月1日 22時
