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「お待たせ、チソンア」
JS「マクヒョンとゆっくり話せた？」
「…ごめんね。チソンイがせっかく来てくれたのに」
JS「ううん。Aヌナが嬉しかったら僕はそれでいいんだ」
ゆったり腰かけていたソファーから立ち上がって私を迎えたチソン。シンプルなシャツにブルガリのネックレスが輝く。
甘えるように彼の腕に触れれば、満足げに頷く。…そんなチソンを可愛いと思うけど、彼に“可愛い”なんて禁句。
彼のあとを追うようにわざと遅く歩くのも、顎を引いた上目遣いを意識して話しかけるのも、全て彼がいい思いをするためだ。
自分の中でスイッチが入っていく。
マークのことなど、もう頭の片隅にも無かった。
だって、チソンと手を繋ぎながら見上げるエレベーターの文字盤は、どんどん上昇していく。
…どんどん、“現実”から遠ざかっていく。
エレベーターを降り、部屋の扉を開けて
アロマキャンドルを焚きながらバスルームの準備をしようと道具をまとめていれば、チソンがいきなり私に抱きつく。
待ちきれないと言うように私の耳に薄い唇を這わせるチソン。
素直にそれに応じると、チソンは私の手を彼の頬に当てさせ、そっと目を伏せた。
JS「…明後日から映画の撮影でしばらくソウルを離れるんだ。会いに来れなくなるから、今日はいっぱい触れさせてね」
「そうなんだ。ふふっ、もちろん。チソンイの好きなようにしていいんだよ」
JS「あはは、そんなこと言われたら期待しちゃうよ」
ねだるように私のことを見つめるチソンは、やっぱり可愛い。
私の腰を正面から抱き寄せ、そっと後頭部を引き寄せながら
「ちょっと、口開けて？」と微笑むチソンの低い声は、溜め息が出てしまうほど魅力的だ。
間近で見ればまだまだあどけないチソンの表情。
堪能するように薄目を開けながら、しっとり重なった唇を遊ばせる。
…私が教えた舌遣い。
背筋がぞくぞくするような感覚に、
理性はネオンが煌々と照らす夜空に投げ捨てて
角度を変え、音をたてながら、何度も何度もキスをする。
「…チソン、ア…っ、シャワー…浴びなきゃ…」
JS「我慢できない、」
「んっ……」
JS「…お願い、だから」
「え…？」
もつれこむようにベッドに倒れ、
私の上に跨ったチソンは
骨の髄まで甘く痺れさせるほど男らしい眼差しで、私を見つめる。
JS「…今は大人しく俺に抱かれてよ、Aヌナ」
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
