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父が死去したあと、借金をしていた組織とは別に、父が他の組織とも事業で手を組んでいたことが分かった。
それこそが、中国にある朱雀会。
現地では“黒社会の総本山”とまで言われているような組織だ。
父の葬式が終わり、ウィンウィンオッパと二人でこれから、どう生きていこうか、
…俺がもっと働くから、Aは身体なんて売らなくていい
俺、これからもっとAを支えていけるように、一生懸命頑張るから
だから俺を信じて
Aのことは俺が守る
二人で、生きていこう
…そんな風に言ってくれたオッパと
新しい人生を二人で歩こうとしていた時だった。
いきなり家に押しかけてきた男たちに、
あっという間に彼は連れ去られて
呆気に取られた私は 何も出来なくて
…オッパを連れ去ったのは、どうやら朱雀会の構成員らしい
どう頑張っても手に入れられなかった彼の在処を教えてくれたのが、ジャニだった。
ご丁寧に、オッパが組織の会合に参加している証拠写真付きで。
JO「Aは危ないから関わらない方がいい。俺がどうにかする」
「…気を付けて。何かあったら、すぐ教えてね」
もちろん、と頷いて微笑んだ彼に、私は背伸びをして触れるだけのキスをする。
彼はくしゃりと私の髪を撫でて、もう一度だけきつく私を抱きしめた。
手探りで鞄を探し、中から財布を取り出して、約束通りの100万ウォンを渡す。
これが、お金と身体で繋がった疑似の友情。
だけどパートナーとして、私は彼を信頼してる。
例えどれだけ汚れた関係でも、私は情報が欲しくて、彼はお金と私の肉体が欲しくて、お互い満足しているならそれで十分じゃない。
ソファーに脱ぎっぱなしにしていた服を着て、乱れたヘアメイクを整える。
ジャニはシャツのボタンを数個開けたまま、腕を捲った。
JO「…もうこんな時間か。A、いいこと教えてあげる」
「え？」
JO「このあと一人のダンサーが来るよ。最近他の店から来てくれるようになったんだけど、ぜひ見ていって。…物凄いから」
「ダンサーか。せっかくだし見ていこうかな。でももう少しだけ休みたい…」
JO「ははっ、じゃあ俺も仕事サボってここにいようっと」
ジャニが私の隣に腰を下ろす。
背もたれに沿って長い腕を広げたから、私は彼の逞しい体にもたれかかった。
合理的な関係は、妙に心地がいい。
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
