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煙草の匂いが立ち込める化粧室。
三面を鏡に囲まれ、目の前がちかちかするのは煌々としたライトのせいか、それとも下腹部に絶えず与えられる快楽のせいか。
汗ばんだ肌が重なり、ぶつかり合う湿度の高い音が、幾度も響き渡る。
鏡に映るのは乱れた私と、苦しげに顔を歪ませるジャニ。
火照った身体を惜しげもなく晒し、矯声をあげる。
彼の美しい身体に見惚れてしまう私は、きっと嫌々抱かれるよりも得な思いをしてる。
結局この関係を一番楽しんでいるのは私だ。
ジャニも気付いているんだろう。
彼は4回、私の中や外で欲を散らした。
JO「はは…飛ばしすぎたかな」
「はぁ、っ… はぁ、なんでそんなに体力あるの、」
JO「体力あるわけじゃないよ。Aを抱いてると止まらなくなるだけだ」
息も出来なくなるような行為が終わり、化粧台に突っ伏していると、ジャニは穏やかな声でそう話しながらティッシュで私の背中を拭く。
なんとか起き上がっても、足元がふらついてしまう。
ジャニは笑いながら、その素肌に私を受け止めた。
しばらく何も言わずに、そのまま抱き合う。
ドアの向こうから聞こえて来るフロアの重低音さえ忘れ、ジャニの立派な胸板に頬を寄せて、そっと瞼を下ろした。
彼は私の髪を撫で、頬に触れて
長い指で私の顎を掴むと、ぐいと上に向かせる。
アルコールの味がする唇。
溺れるようにキスをする。
ジャニは私をきつく抱きしめたまま、
するりと唇を頬に寄せ、耳に寄せ
小さな低い声で囁いた。
JO「…近く、朱雀会の香港支部の幹部が極秘入国する。下っ端は既に入って来てるみたいだ。目的は大韓連合ソウル局との抗争、資金とドラッグの調達。幹部はうちのカジノにも来る予定。シャバに出たてのボスまで来るって言うんだから、今回は本気で壊滅させる気なんだろうな」
「…朱雀会、って…」
JO「そう。…ウィンウィンさんのこと、何か探れるかもしれない」
ジャニがその名前を口にした、瞬間
…遠い記憶の中から、
柔らかな光が私を迎えに来るような気がした。
忘れもしない。
4年前の、桜が散った季節を。
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
