・ ページ30
.
「ぷっ…あははっ、ご主人様って何！？(笑) ジョンウったら、」
JW「む！！違う、ジョンウじゃない！！」
「…へ？」
JW「Aヌナが名前つけてよ！」
「…名前？？？？？」
JW「ふふふっ、僕今日は一日おうちでいい子にしてたんだよ？褒めて褒めて〜♪」
そう言うとジョンウは、やはり例に及んでワンコのように、「撫でて撫でて！」とその頭を私に向ける。
…大きな声で言わせてもらおう。
「はにゃ？？？？？？？？？？？？？？？」
JW「早く早く！僕に名前つけてよ、ご主人様！！」
「………もう、私は一体何に付き合わされるの…(笑)」
JW「ふふふっ(笑)」
「うーん、そうだなぁ。ジョンウに新しい名前… …やっぱりうーちゃんじゃない？」
JW「うーちゃん？僕、うーちゃん？」
「うん！」
JW「…ふふっ、Aヌナありがとう！」
「うわぁっ！！」
お花が咲くように笑ったのも束の間、
また私を押し倒すように抱きついてきたジョンウ。
…この振る舞いも、なんだかワンコっぽい。
私がやっとの思いで上体を起こそうとすると、ジョンウは私の鼻先にちょんと人差し指を当てて、にっこり微笑んだ。
JW「Aヌナ、“ただいま”は？」
「…うーちゃん。ただいま」
JW「ふふふっ、おかえりなさい！」
…あ、なんでだろう。
ジョンウに「ただいま」と声をかけて、
「おかえり」と返ってきたとき
不意に、泣きそうになってしまった。
…何年も、そんなやり取りをしていなかったから。
家に帰ればたった一人きり、それが当たり前になってしまっていたから。
孤独を埋めてくれるような、底無しに明るいジョンウの笑顔が、私の胸を詰まらせていく。
私は思わず、ジョンウの頭をわしゃわしゃ撫でながら、彼をぎゅっと抱きしめた。
…その体は、まるで彼のまんまるな心の温度みたく、とても暖かかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - なちゃんさん» コメントありがとうございます!!前回迄に募集していたリクエストを書き終わったら書かせていただきますね！(^^)お気遣いありがとうございます（ ; ; ）これからもご愛顧のほど宜しくお願い致します♪ (2021年6月22日 17時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
なちゃん - いつもお話楽しく読ませて頂いてます！リクエストしたいのですが、たまには紅一点ヌナがジェミンに甘えてみたお話読んでみたいです。お時間あるときに余裕があればぜひお願いしたいです＾＾次のお話も楽しみにしてます！ (2021年6月22日 11時) (レス) id: 0aebfe8a84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月20日 0時
