王子様と呼ばないで (ページ4)

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CL「チソンイがいっつもAのこといじめてばっかりだからだろ、可哀想にな〜A」

「言うてロロも大概やからな」

CL「え、俺もなの！？」

JS「当たり前でしょ(笑)」

「チソンイもロロも昔からこれ見よがしにわ…僕のことイジり倒してくるから、」

CL「えへへっ、勘弁してよ王子様！」

「なっ…！」

ロロがにやにやしながら、私の髪をわしゃわしゃ撫でてくる。
私がその言葉に引っかかってしまうのを知ってるからだ。前言撤回、ロロもやっぱり意地悪。

…王子様と呼ばれることにはいい加減に慣れたし、人前で男性として振る舞うことにも慣れたし、シズニの皆さんがかっこいい私を見て喜んでくれることは嬉しい。

だけど…

HC「ごめーん！！遅れた！」

「あっ！」

JS「おー、やっとだ〜」

RJ「ヤーイヘチャン！5分遅刻だぞ！」

MK「アニモンガイリチルのスケジュールがヤッカン長引いて、」

CL「マクヒョーン！！お疲れ〜！！」

HC「あっ、そうだ！A！」

「え？僕？」

練習室の入り口に立つドンちゃんに呼ばれる。私は立ち上がって、シルバーに色落ちした髪が綺麗な彼のもとへ駆け寄った。

…何やらとってもニヤニヤしている。
これは何かあるぞ、と身構えた瞬間。

JH「お疲れ、王子様」

「っ……！」

扉の影から現れた、

…あなたこそ王子様ですけど、って今すぐに伝えたくなっちゃうようなジェヒョンさん。

何度見たって愛らしいえくぼを見せて、私の頭にぽんと手を置いてくれる。

…ジェヒョンさん、私それだけで今すぐこの建物の天井突き破ってKOSMOまで行ってしまいそうです。

「…おっ…つ、かれさま……でずっ…」

HC「あははははっ！！(笑)」

CL「ドンヒョギヒョン、Aのこれが見たくてジェヒョニヒョン連れてきたんでしょ！」

MK「ヤードンヒョガ、Aが喜ぶだろうからとか言ってたのは建前かよ！(笑)」

HC「はー、ほんと面白いわ(笑)」

JH「あははっ、…でも可愛いじゃん、こういうところ」

「死」

RJ「え！？A！？大丈夫か！？」

JS「Aー！(笑)」

JN「うわっ、ちょっと！！」

…そうだ、何を隠そう。いやもう隠せてない。

大好きなジェヒョンさんに王子様と呼ばれることだけ、私はどうにかしたくてたまらないのだ。

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