王子様と呼ばないで (ページ25)

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Give me some advice ページ25

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TN『エ〜？またジェヒョニの前でやらかした？(笑)』

「そうなの！！！」

いつも話し相手をしてくれるロンちゃんが、今日は威神の宿舎に行っていて不在な夜。
他のみんなはとっくに寝静まり、曲作りもいいところまで終わってしまった。そしてふとテレビ電話をかけたのはテンちゃんだった。

テンちゃんは寝る直前だったらしく、それでもベッドの中から電話に出てくれた。
伸びてきた前髪がぴょこぴょこしてるのが可愛い。

TN『やらかしたって、ナニを？』

「今日ね、会社で2021の合同練習があったの。で、ジェヒョンさんも当然いるじゃん。私、もうむっっっちゃ嬉しかってん。どうにかして話せへんかなってチャンス狙っとったんやけど」

TN『ウンウン』

「よし、ここや！と思って話しかけに行こうとしてな、休憩中。そしたら目の前で、」

TN『コケた？(笑)』

「…なんで分かるの！！！！！！！！もう！！！！！！！」

TN『アハハッ！！もう、予想通りすぎるんだよ(笑)』

今日も本人を目の前にして失態を犯した。

ほんと、床が滑るわけでもコードや段差があるわけでもないのに、どうしてよく転んでしまうのか。自分でもよく分からない。

ちなみに今日はジェヒョンさんの前で思いっきり尻餅をついた。おかげでみんなに見られるし、ジェヒョンさんには爆笑されるし。

画面のテンちゃんもスマホを放り投げて爆笑し、その高くて可愛らしい笑い声がずっと聞こえてきた。…悲しい。(泣)

TN『ハー、ほんとAって面白い』

「ジェヒョンさんにも全く同じこと言われちゃった…」

TN『フフフッ、楽しいコが近くにいてジェヒョニも幸せだね！』

「えぇ…？もー、なんでもっと可愛らしくいられないんだろ…」

TN『…可愛らしく？』

「うん、だってその方がジェヒョンさんもときめくのかなって、」

TN『Noooooooooo！！！！！！！！！！！』

「耳死んだ」

TN『ノンノンノン！！！そんなのゼッタイ違うよA！！！テンちゃん怒るよ！！！！』

あれ、スイッチが入ってしまった。
プンプン怒り始めたテンちゃんが「はいそこに正座！」と言ってくる。

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