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JN side
Aは机に向かって何やら書いていた。
俺に振り向き、眼鏡を外す。
俺が手土産代わりに持ってきたチョコアイスを一目見るなり、Aは「ぱああああっ」と効果音が出そうなくらい微笑んだ。こういう天真爛漫なところにはマンネらしさを感じる。
JN「食べる？(笑)」
「食べる！！ありがとうジェノくん！」
JN「何してたの？」
「ラップの詞書いてた。今度クンママと曲作ることになったから」
JN「ママ…(笑)」
Aの変な呼び癖も相変わらずだ。クンヒョンをママ、ドヨンイヒョンをパパと呼んで譲らない。…それでも別に甘えてるわけじゃないから、不思議なところだ。
俺はベッドの上に腰を下ろして、そこらにあったぬいぐるみを適当に膝の上に抱えた。
JN「あれ、こんなぬいぐるみあったっけ？」
「うん。この前ロンちゃんが買ってくれた」
JN「…Aってロンジュニと仲良いよな？」
「そう？普通だと思うけど」
JN「ふーん」
「…てか、何しに来たの？(笑)」
JN「いや、なんとなく…」
なんで俺たちに甘えようとしないの、とか面と向かって聞くのも変だろ。
Aはうんと伸びをすると、肩が凝っているのか眉を顰めながら肩を回した。
JN「ジェミニにマッサージしてもらえば良かったじゃん」
「え〜？別にいいよ」
JN「…Aってそういうところ、冷めてるよな」
「え？」
JN「全然俺たちに甘えるっていうか、自分から行こうとすること無いじゃん」
Aは首を傾げる。
別にチソンイにはくっつきに行ったりするんだけどね、と唇を尖らせた。いや、チソンとチョンロは別だろ。Aにとって特別なチングなんだから。
俺は微笑んで、俺の隣をぽんぽんと叩いた。
JN「おいで。いつでも甘えていいんだよ」
「…いや、ジェノくんには甘えない。」
JN「はぁ！？なんで！？(笑)」
「今さら恥ずかしい。」
JN「俺は別に恥ずかしくない。」
「むむ…」
Aは険しい顔をする。…いや、どういう顔してんだよ。(笑)
Aってひとつひとつの表情が豊かで、ころころ変わる姿が可愛らしい。大人びてるのに変にすれてないところも魅力の一つ。
そしてしばらく悩んだあと、
おずおずと立ち上がって、俺の隣に腰を下ろした。
…なんだよ。
素直で可愛いとこあんじゃん。(笑)
俺はなんだか嬉しくなってしまって、
その頭を少し雑に撫でると、俺の胸に彼女を抱き寄せた。
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年11月25日 20時
