Part.2 ページ9
.
【 一生スタートしないので入り口まで押します 】
虫「じゃあねてつやくん、頑張ってね」
り「行ってらっしゃい」
て「待って待って、そこで待っててお願い!」
虫「車で待ってます僕らは」
て「ちょ、行かないで!うわ、もうふたりとも見えないいい!」
【 一人になった瞬間心拍数が130を突破 】
て「待って、待って、はぁ、ほんと無理足動かない…帰りたい帰りたすぎる、帰って今すぐAの寝顔見てほっとしてそのまま一緒に寝たい」
て「すごくない?俺ひとりで心霊スポット歩けてる!…あ、心霊とか言ったら寄ってくる?ああ寄ってくるとか言っちゃだめだ!よけい寄っ、あああ!」
て「心拍数とか知らん、かっこ悪いとかどうでもいい、A連れてくれば一緒にこうやってぎゅーってしながら来れたやんねえ、バカだ俺、うわあなんで起こさなかったんだ俺ええ!」
【 シンプルにうるせえ。 】
て「やっと入り口だ……」
【 20分くらいかけてようやく一往復 】
虫「おかえりー」
り「心拍数167ってやばすぎでしょ、落ち着いたらもう一回だね」
て「ねえええ鬼なの?お願いだから一回一緒に行こ?」
虫「普通に怖いからやだよ。ていうか僕らが怖がったらこの動画の趣旨崩れるからだめ」
て「ねえええ!」
り「わかったよもう、一回だけね?」
【 結局3人で 】
虫「うわ、これひとりで行けんわ」
て「ねえ!みんな怖くないんじゃなかったん?」
り「怖くないって。寒い、暗い、ただそんだけじゃん。他になにが怖いの?」
て「雰囲気が怖いの!」
り「それは思い込み。冷静になって?」
【 その頃、Aカメラは 】
「あー…おっそいな…寒いし…ぷはぁ、あ、うわ負けた、」
【 心霊スポットでタバコとソシャゲをたしなむ女 】
「あ、これからの作戦を言いますね。次てつやが歩いてくるのを見はからって、トンネルの真ん中で私が待機しときます。で、まあ普通に驚かせると」
【 食べ物(虫)の恨みは幽霊よりこわい 】
「んで種明かしして、そのあとこの車にやつを乗せます。そしてここにね、レンタルしてきたホラーDVDがあるんでね。これをナビに入れて再生させます。あとは適当に怖い話でもしようかな」
【 DVDと怪談で追い討ちをかけます 】
て「よーしいける!いけるぞ!」
り「お、いい感じ!」
虫「もう怖がってもいいから、戻ってきたときに心拍数100切ってたら克服でいいよ」
り「行ってらっしゃい」
【 てつや、3度目の挑戦へ 】
.
Part.3→←心霊スポット苦手な人でも何回も歩けば慣れて克服できるはず!
2156人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:V | 作成日時:2018年11月19日 21時