食べ物の恨みの怖さを伝えたい動画です ページ7
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【 サブチャン 】
リビングにて。
地図をテーブルに広げながら、とある地名をネットで検索する。
「あった、ここだよここ」
虫「どれどれ？あー、これはやばいわ、絶対やばい」
地名検索でヒットした画像。
そこに写るのは薄暗い一本道と、奥にひっそりとたたずむトンネル。
いわゆる、��心霊スポット��だ。
今夜。
というかこれから。
この場所にお邪魔します。
虫「ほんと鬼だね、Aも」
「どこが？歩くだけじゃんこんなん」
虫「おばけ嫌いからしたらなっかなか酷だよ？」
「あの動画は虫嫌いからしたら地獄だったよ」
『おいしい虫ランキング』とかいうイカれた動画を提案しやがったてつやくん。
許せないから、彼の苦手なもので復讐します。
「私は虫を摂取したんだからね。その理論でいけばあいつも霊を体内に取り込まなきゃ」
虫「やーば、皆さん、くれぐれもAだけは怒らせちゃいけませんよ」
別に本気で怒ってるわけじゃないけどさ。
人がビビってる姿ってなんかおもしろいじゃん。
でも、ただそれだけじゃあ物足りないよね？
虫「で、どういう作戦？」
「まず虫さんたちだけでトンネル行って。私はここで寝たふりかなんかしとくから」
虫「そっからは？」
「別で現地に向かう」
虫「え、まさか…？」
「はい。先にトンネルの向こうに車停めてスタンバっときます」
虫「いやいやいや待って？それは逆にAが怖くない？」
「別に？」
虫「あ……そう」
心霊系は得意分野だからね。
トンネル内を歩いてきたてっちゃんを驚かせてやりましょう。
虫「じゃあ何回か往復させて、最後になったら連絡するわ」
「おっけーおっけー。りょうくんにはあとで伝えといて。それ以外は私に任せて」
虫「今回だけはてつやに同情する」
虫さんが腕をさすった。
おおげさな。
て「Aと虫さんなにやってんのー？」
虫「やば、来た」
て「なになに、俺抜きで内緒話？妬くよ？」
「てっちゃんのこと話してたんだよ」
て「え、待ってときめいた今の」
まあ、うそではないからね。
いくら内容がアレでも。
虫「うわてつやくさっ！風呂入ってこい！」
て「わかったわかった入るから！」
虫さんがてっちゃんを自然に追い払う。
そうして、何度か計画を確認して。
10分ほどで、無事に最終打ち合わせ完了。
そろそろお風呂からあがってくる頃かな？
ソファーに横たわる。
うまくやってくれよ虫さん。
さあ、復讐劇の幕開けだ。
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作者名：V
| 作成日時：2018年11月19日 21時
