護衛15 ページ22
ええか!!
俺はお前が役に立つともマネージャーとも思ってへん!
花夏の代わりなんて無理や!!!
どーせお前も部員目当てや!!そんなやつは邪魔や!
だから______
「お前マネージャーやめぇや」
部活の初め。
立原がこっちに来てから1週間前後。
宮侑の怒声が体育館に響いた。
低く、腹の底から出たような。
今まで出なかった声。
治も驚いているところからこの声が出るのは珍しい事だったのだろう。
僕はコイツらを守るのに全神経を集中させている。
視覚、聴覚、感覚、嗅覚と異能力。
味覚は要らねぇや。
異能力を同時に何個も使って情報を探している。
森さんの異能力にシグマの異能力と谷崎の異能力をプラスして情報を抜き出す。
未来視の上限は約1ヶ月。
使い勝手が良いが一度に大量の情報が頭に入ってくる。
だから結構頭が痛い。
結構っつーかめちゃくちゃ痛い。
『はぁぁぁぁ.....
僕はねぇ...いつどんな客が来ても対応出来るように体力を残すようにしているんだ。それに仕事だってしっかりしてるだろ。スポーツドリンクにシューズとビブスの洗濯、練習試合の点数記録に新技の成功回数の記録。鍵の開け閉めその他諸々全部やってる。これのどこに文句があるんだ宮侑』
「文句しか無いわ!鯨宮の追い出し、仕事中の態度!今もや!!!なんでずっと椅子に寝転がって携帯弄ってんねん!こっちは真面目にバレーやっとるんや!やる気がないならマネージャー降りろや喧豚!!」
携帯はボスと福沢さん。横浜にいる探偵社員たちとの情報のやりとり。
椅子に寝転がってるのは頭が痛いから。
無駄な行動が一つも無いんですが!!!?
『だーかーらー。僕は......あ』
なんか来た。
花夏の異能力は頭が割れるくらい痛くなる上に扱い辛い。
だから捨てた。
それにマイエンジェル乱歩さんの頭脳をコピーしたから未来予知って要らねぇんだわ。
ありゃ使えないね。どうやって使ってんだよアイツ。
『監督〜、部員全員連れて倉庫ン中入っててくれません?勿論立原も連れて。どーもまぁ、客人が来たようで』
「はぁ?まだ話は終わってッ....」
「侑、行くで」
言い終わる前に北さんが後ろから出てきて侑の肩を掴んで言った。
「え、北さんなんでですか!!?」
「ええから来い言うてんねん」
「えっ、あ、ちょ!!、ゆ、誘拐やぁぁぁ!!?」
『後ろは頼んだよ〜、立原く〜ん』
164人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ - 続き楽しみにしています! (3月16日 1時) (レス) @page22 id: f54b64da71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねこぼん | 作成日時:2023年7月5日 3時