特別社員は兵庫へ護衛に行く (ページ16)

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護衛9 ページ16

僕はその場で立原に電話を掛けた。

『やぁ、立原くーん元気かーい？
元気じゃないとAちゃん悲しい♡』

《実際悲しい人は嬉しそうに♡を着けてきませんよ金柑さん》

『君はいつから条野のエクストラスキル正論者を取得したんだ？それに僕は金柑じゃない！』

《ちょっと何言ってるのか分かりませんね》

『だよね。僕もなんで転○ラもどき出してきたのか分かんない』

《んじゃ用が無いなら斬りますね》

『待て待て斬るな馬鹿。漢字の勉強をしろ立原。
ってことで君は今日から稲荷崎護衛任務に追加しておいた。家の荷物も引っ越し先に輸送しておいたから無いよー』

北さんとその他諸々(二人)が驚いた顔をしていた。

仕方があるまいて。
だって二人僕が幹部だって知らないんだもの。

《そもそもですよ？なんでアンタの補佐の四迷さんに頼らないんですか!?》

『いや、だってアイツ海外遠征任務中じゃん？可哀想になっちゃって』

《金柑さんにも心はあったんですね.......！！》

『テメェ真坂僕のことを血も涙もない馬鹿野郎だと思ってたわけ？』

《いえいえ、とても残酷な人だなぁと思ってましたよ》

『かわんねぇだろ』

《そこは突っ込まないでくださいよ》

『突っ込むわ阿保か』

《はぁ、分かりましたよ！行きますよ！！》

おぉ。5分ほど経って漸く立原が折れてくれたようだ。
やったね。ラッキーラッキー

僕は後ろに居る主将達の方を向いてニコニコと笑った。

『ってことで宜しくお願いしますね。北先輩と監督にコーチ』

「柑崎さんマネージャーとして宜しく頼むで」

主将の北さんはそう言い、手を出してきた。

多分握手かなんかだ。

『うん。よろしくー』

僕は出された手を取り、握手をした。

殺人予告が送られてるのにバレー部が合宿に行く理由は合宿に行かなきゃ学校に爆弾を仕掛けられるから。

多分校長の判断だ。

ガケツカとか他の先生には伝えられてないだろう。

数百人の命と数十人の命を天秤に掛けたら、誰だって数百人を優先するさ。

僕は有能な方を優先するけどー。
無能な人間を助けたって意味ないしねー。

『ってことで、このポートマフィア幹部柑崎Aの名にかけて部員を守るからよろしくお願い致します。
態度やなんやかんやはある程度見逃してください。優等生にはなりたくない者でしてね』

僕はそう言い北さん達に“笑顔”を向けた。